激戦区・左利きアラ枠のニュースター誕生なるか「負けずに喰らいついていかないといけない」(フウガドールすみだファルコンズ・行木詩心優)【U-18フットサル日本代表】
9月4日、高円宮記念JFA夢フィールドにて、U-18フットサル日本代表国内合宿2日目のトレーニングが行われた。 8月1日から4日にかけて開催されたJFA第11回全日本U-18フットサル選手権大会にて、史上初の連覇を達成したフウガドールすみだファルコンズ。 例年「高校サッカー」のチームも参加するこの大会で、すみだは終始強度の高いプレーを見せ体格差のある“サッカー組”を圧倒。個の能力だけでなく、完成度の高いチーム戦術でも得点を重ね「フットサル」の力を見せつけた。 そんなU-18トップレベルの選手が揃うすみだで、ひときわ存在感を放つのが、レフティアタッカー・行木詩心優(なみきたみゆ)。 チームでは右利きのピヴォである石井想一郎との“黄金コンビ”を組み、アシストと得点を量産。足元のテクニックはもちろん守備の献身性も光るニュースターとして、さらなる飛躍が期待される。 しかし、行木の主戦場である「左利きのアラ」のポジションには、青島竣平(ペスカドーラ町田)、羽生恒平(フウガドールすみだ)がそろい、両者はすでにFリーグでデビュー済み。この合宿でも、行木2人との実力や経験の差を少しでも埋めるべく奮闘している。 「この合宿ではかなり悔しい思いをしている」とこぼしながらも、10月に控えるフランス遠征のメンバー入りに燃える16歳に話を聞いた。
中心選手になって、いつかは海外に
──まずは、選出おめでとうございます。今のお気持ちは? 素直にうれしい気持ちです。 ──合宿2日目を迎えましたが、手応えや課題間などはありますか? 戦術がたくさんあって難しいですけど、周りもみんなうまくて助け合ってできているので、とても楽しいです。 ──チームのやり方との違いも感じている? いろいろ違いますね。 守備のところは特にまず個人の力が重視されて、そのあとにみんなでどう守るかを考えるたり、あとはコーナーのところに出る人が違ったり、いろんなことに対応していかなきゃいけないなと感じています。 ──いつも同じセットで出場している、チームメートの石井選手と今日はマッチアップする時間も長かったですが……。 ウザかったです(笑)。体も強すぎて、ボールも取れないですね……。 ──左利きのアラとして、攻撃面で強みを出しつつ守備もしっかりすることろが行木選手の特徴だと思います。代表チームでの手応えはどうでしょう? 自分のなかでそこはすごく意識していますが、みんなうまいので何回もかわされて悔しいし、ちょっと凹んでます。 最終日の栃木シティ戦の前までにしっかり評価してもらえるように、残りのトレーニングに取り組みたい。 アピールができれば来月にはフランス遠征があるので、自分のできることをここで示して、メンバーに選ばれたいです。 ──これまで海外遠征に行った経験は? チーム単位ではないですが、スペインでトレーニングをしたことがあります。 昔スペイン語を少し習っていて、教えてくれていた先生が現地のフットサル関係者の方と繋がりがあって、行かせてもらったのが最後ですね。 ──ゆくゆくは、海外でプレーしたいなという気持ちはあるのでしょうか? はい。まずはすみだのトップチームに上がって中心選手になって、いつかは海外にも行きたい。海外挑戦への気持ちは、同年代のなかでも強いほうだと思います。 ──自チームでのステップアップはもちろん、代表でも中心選手になるぞという気持ちも? あります。でも今、この合宿ではかなり悔しい思いをしているので……。(青島)竣平も、同じチームの(羽生)恒平も格が違うので、負けずに食いついていかないといけないです。
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