米サンフランシスコ連邦地方裁判所からアプリ配信ストア「グーグルプレイ」の是正措置命令を受けた米グーグルは１７日夜、サンフランシスコ連邦高裁に命令の差し止めを求めて控訴した。写真は１０月９日、カリフォルニア州サンディエゴで撮影（２０２４年　ロイター/Mike Blake）

Mike Scarcella ［１７日　ロイター］ - 米サンフランシスコ連邦地方裁判所からアプリ配信ストア「グーグルプレイ」の是正措置命令を受けた米グーグルは１７日夜、サンフランシスコ連邦高裁に命令の差し止めを求めて控訴した。 米ゲーム大手、エピックゲームズが反トラスト法（独占禁止法）違反でグーグルを相手取って起こした訴訟で地裁は７日、グーグルに対して競争を促進するためにグーグルプレイに変更を加えるよう命じていた。命令は１１月１日に発効する予定。 具体的には、ユーザーがグーグルプレイ内で外部のアプリ配信ストアからダウンロードするのを認めることや、グーグルプレイが販売している２００万種類を超えるアプリを、競合するアプリストアも販売できるようにすることを命じている。 グーグルの弁護団は１８日に連邦高裁に対し、わずか３週間で大規模な変更を実施するように命じられ、基本ソフト（ＯＳ）「アンドロイド」内の安全性やセキュリティーに受け入れ難いリスクが生じると申し立てた。 エピックゲームズの広報担当者は控訴について「アンドロイドの支配権を守り、法外な手数料を搾取し続けるための、グーグルによる窮余の試みだ」とし、是正命令の速やかな発効を求める声明を出した。