竹田城に続け!“岐阜のマチュピチュ” 岩村城跡
“日本のマチュピチュ”といえば兵庫県の竹田城跡が有名だ。それに続けとばかりかどうかはわからないが、長野県「下栗の里」、愛媛県「別子銅山跡」、大分県「西椎屋集落」、福井県「越前大野城」も似ていると噂に。戦国時代、武田軍と織田軍の合戦の舞台となった岩村城も、そんな“日本のマチュピチュ”に名乗りをあげるひとつだ。 ■“岐阜のマチュピチュ” 岩村城跡の石垣「六段壁」 岩村城跡(岐阜県恵那市)は現在天守閣などの建物は存在せず、主に石垣のみが残る史跡。本丸跡の周辺には立派な石垣が残っており、なかでも六段壁という段で形成された石垣は見事な造りだ。この六段壁こそが「マチュピチュに似ている」として話題になっている。 岩村城跡には駐車場が2つあり、六段壁に向かうなら東側に位置する出丸駐車場が便利。本丸跡の石垣を右手に眺めながら進み、階段を数段のぼる。さらに50mほど進むと、六段壁のふもとに到着。下から仰ぎ見る六段壁の壮大な景観から、築城700年の長い歴史が感じられそうだ。隣にある本丸跡へと続く石段や、段と段の間や石垣のすき間に見える緑の芝生が、マチュピチュの景観を彷彿とさせる。
■ねらい目は雨上がりの朝 日本三大山城の一つとして数えられる岩村城は、標高717mの地にあり霧が湧きやすい環境。とくに雨上がりの朝は、霧に包まれた石垣に朝日が差し、幻想的な光景となる。
石垣に階段、芝生、霧と、マチュピチュとの共通点が多い岩村城跡。壮大な景色とともに、天下を争った往時に思いを馳せるのも一興だ。