「球界制度」のスタートに…?かつて契約金ゼロだった選手(2)「ポストイチロー」の評判も
ドラフト会議で支配下指名された選手には、契約金というものが支払われる。「退職金」とも言われる契約金は選手にとって大切なものだが、過去には「契約金ゼロ枠」という制度があり、その枠で指名された選手も複数存在する。そこで今回は、契約金ゼロでプロ野球の世界に飛び込んだ選手を取り上げる。
高見澤考史
投打:右投左打 身長/体重:180cm/77kg 生年月日:1975年4月30日 経歴:前橋工 – 東京ガス ドラフト:2000年ドラフト6位 「平成の怪物」松坂大輔から一発を放ったこともある高見澤考史。将来を嘱望されていたが、故障の影響で才能開花とはならなかった。 高見澤は前橋工を卒業後、東京ガスに入社。社会人野球で経験を重ねたのち、契約金ゼロ枠の1人として2000年ドラフト6位でオリックス・ブルーウェーブ(現:バファローズ)に入団した。 前年オフにMLBへ移籍したイチローの穴を埋める存在として期待され、ルーキーイヤーから一軍の試合を経験した高見澤だが、6試合の出場でヒットを放つことはできず。 迎えたプロ2年目は、3年連続で2桁勝利を挙げていた松坂大輔(当時:西武)からプロ初ヒットとなるホームランを記録。今後の活躍が大きく期待されていた。 しかし、社会人時代からの古傷だった右肘が限界に達した結果、翌2003年は一軍でのプレーすら叶わず。プロ生活はわずか3年間で幕を閉じた。
ベースボールチャンネル編集部