日本馬以外の有力馬は? 競馬の祭典「ドバイミーティング」の馬券戦略
国内最強の布陣VSヨーロッパの強豪/ドバイシーマクラシック
メイダン競馬場の芝2410mで行われるドバイシーマクラシック。オールドファンならステイゴールドの勝利が一番思い出深いかもしれません。筆者は2006年のハーツクライが一番記憶に残っています。ディープインパクト信者として、有馬記念でディープインパクトに土をつけたハーツクライが、海外でもG1を制した事で改めて強い馬だったんだなと実感しました。 他にも2014年にジェンティルドンナ、2022年にシャフリヤール、そして2023年にイクイノックスが勝利しています。 2014年以降で日本馬が3勝をあげていますが、残りの6勝は全てヨーロッパの馬。やはり芝の中距離路線、特に2400mはヨーロッパでもビッグレースが多く組まれているため、日本馬にとっても一筋縄ではいきません。メイダン競馬場の芝もヨーロッパほどパワーは必要ありませんが、日本ほど高速馬場でもないため、まさに馬場適性はイーブン。言い訳なしのガチンコ勝負となります。 今年の日本馬は昨年の三冠牝馬でジャパンカップではイクイノックスに次ぐ2着に好走したリバティアイランドをはじめ、スターズオンアースやジャスティンパレス、シャフリヤールが参戦し超豪華な布陣で挑みます。どの馬にもチャンスありですが、やはりその中でも歴史的名馬になり得る存在リバティアイランドが最右翼でしょう。 ただし、ヨーロッパ馬も負けていません。ディープインパクト産駒の英愛ダービー馬オーギュストロダンやコロネーションカップでウエストオーバーを降したエミリーアップジョンなど注目馬が揃っており、まさに芝中距離路線の頂上決戦となりそうです。
ウシュバテソーロの連覇なるか?/ドバイワールドカップ
そしてドバイミーティングのラストを飾るのはメインレースのドバイワールドカップ。総賞金1200万ドルはサウジカップに次ぐ世界で2番目の賞金額となります。日本馬は長らくその高い壁に阻まれ続けていましたが、2011年にヴィクトワールピサとトランセンドが1着と2着に好走。東日本大震災後の日本に明るいニュースを届けてくれました。 そして昨年、日本馬として2頭目となるドバイワールドカップ制覇を成し遂げたのがウシュバテソーロ。国内でも時計を要する馬場を得意としており地方で無類の強さを見せていた同馬ですが、メイダン競馬場のダートはアメリカに近いタフな馬場。さらに直線も長いため末脚勝負を得意とするウシュバテソーロにとってはまさに持ち味を最大限に活かせる舞台でした。 今年は、サウジカップでも僅差の2着に好走しており、おそらく日本のオッズでは抜けた一番人気になりそうです。ただ、昨年のドバイワールドカップにしても前走のサウジカップにしても展開が向いたのも事実。今回のメンバーだとペースはそこまで上がり辛そうで、差し届くかどうかがポイントとなりそうです。前哨戦を強い競馬で制したカビールカーンや昨年のブリーダーズカップで2着に好走したデルマソトガケに注目しています。