「勝ちたいと思った中で勝つことができた」 ソフトバンク有原航平、指揮官の初陣飾った開幕戦 「前後裁断」の思いを胸に7回途中1失点
ソフトバンクの選手が、今シーズンを振り返る年末恒例のプレーバック企画「鷹戦士あのプレー」。今回はチームのエースとして14勝を挙げ、最多勝に輝いた有原航平投手(32)です。小久保裕紀監督の初陣を託された3月29日のオリックスとの開幕戦(京セラドーム大阪)を振り返ってもらいました。 ■「あの小さかった真凜ちゃんが…」秋山幸二さん長女が花嫁姿【写真】 ◇ ◇ ◇ 「ベストゲームは開幕戦かなと思います。回の途中で降りてしまったけど、ホークスに来て開幕投手をやらせてもらって、チームを勝ちに導くことができた。中継ぎに助けてもらったけど、本当に勝ちたいと思った中で勝つことができた。僕自身開幕戦で勝つのは初めてだった。一番印象に残っているかなと思います」 移籍1年目の昨季、10勝を挙げ、開幕投手の本命に躍り出た。春季キャンプ中、チーム宿舎の小久保監督の部屋に呼ばれ、開幕投手を託された。指揮官の座右の銘である「前後裁断」の記された手紙を受け取った。「(手紙を)渡された時にすごく責任感を感じました。しっかりやらないといけないなと。いろんなことがあると思いますけど、その時にできることは自分がしっかりやることしかないので」と胸に刻んだ。 開幕戦は初回に1点ずつを失ったが、オリックス・宮城とヒリヒリする投手戦を演じた。7回に味方が2点を勝ち越し。その裏、ピンチを招き、バトンを託した松本裕樹が火消しに成功した。6回2/3、1失点で初勝利。小久保監督に1軍監督初勝利のウイニングボールを届けられた。 今季の有原は交流戦、クライマックスシリーズ、日本シリーズでも開幕投手を務め、エースとして節目の白星を運び続けた。来季も早々に開幕投手に指名された。「まさかこんなに早く決めていただけると思っていなかった。スケジュールもたてやすし、調整しやすい。その分、もちろん責任があるのでしっかりやらないといけない」。連覇を狙う2025年も有原の1球から長い戦いが始まる。(小畑大悟) 【#OTTOソフトバンク情報】
西日本新聞社