ロレックス盗「指示役」元勤務先の配送会社で内部情報入手か
大阪市中央区の路上で5月、高級腕時計ロレックス172本(2億8千万円相当)を積んだ配送車が車ごと盗まれた事件で、逮捕された指示役とされる男が事件前、ロレックスの配送を担当した運送会社に配達員として勤務していたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。大阪府警は男が内部の配送情報を入手し、グループに流して事件を計画したとみて捜査している。 【写真】「出頭したい…」自ら110番 ロレックス窃盗事件で公開手配中の52歳男を新潟で逮捕 男は窃盗罪で起訴された住所不定の会社役員、尾崎明彦被告(39)。捜査関係者によると、尾崎被告は盗まれた配送車を運転していた60代女性と同じ運送会社の配達員として働き、大阪市西淀川区にある同社の配送センターに出入りしていたという。 府警は60代女性についても事情聴取をしたが、事件に関与していないことが判明。尾崎被告が、ロレックスの配送に使われる配送車などの情報を集め、入念に計画を立てていたとみている。 事件は5月21日、大阪市中央区博労町の路上で発生。60代女性が配送車から離れた約3分間の隙に車ごと盗まれた。府警はこれまでに指示役や実行役、時計の処分役の男女計8人を逮捕。大阪地検は今月11日、窃盗罪で尾崎被告ら指示役とみられる男2人を起訴した。