ラグビーW杯メンバーから山田、立川の功労者2人が落選した理由とは?
2人はW杯イングランド大会で活躍し、その後も“無形の力”を発揮してきた功労者だ。 山田は南アフリカ代表戦で効果的なタックルとキックを放ち、サモア代表戦では得意のロールを活かしてトライをマーク。2018年秋のイングランド代表戦では絶妙なコース取りで相手の攻撃の選択肢を削り、好判断でインターセプトを決めた。かねてからの「大きなステージで皆さんにプレーを見せて、ラグビー、スポーツの良さを伝えたいという思いが根本にある。それが(大舞台で)自然と出てくるのかな」という口癖を体現した。 立川もイングランド大会で鋭い突進を連発。当時のエディー・ジョーンズヘッドコーチは大会中に「いま最も頼りになる選手は?」と聞かれ、リーチ マイケル主将らと同時に立川の名を挙げた。防御の裏を通すパス、突破した相手に食らいつくタックルと、かゆいところに手を届かせるような働きは、今現在も貫かれている。 スポーツ選手の能力を推し量る視点に、そもそもの「実力」と「本番で実力を発揮する実力」の2種類があるとする。そのうちの後者についてジョセフが再考すれば、夏場以降の入れ替えも期待できるのだろうか…。 1次選考を通過したグループは、9日に宮崎へ集合。一方で山田と立川はサンウルブズの6月の海外遠征メンバーに名を連ねており、ジョセフは「サンウルブズの試合の様子はモニタリングしたい」と話した。 (文責・向風見也/ラグビーライター)