“正念場”のスキー場 今シーズン営業断念から一転、地元の熱意と3500万円の支援で営業 目玉は18歳以下リフト券無料 代表「何とか乗り切って次の未来に」
■18歳以下のリフト券を「無料」
集客の目玉として、協議会は大胆な決定をしました。18歳以下のリフト券を「無料」にして若者や家族連れにアピールします。 スキー場運営協議会・山口謙代表: 「話題性でファミリーの方に来てもらい、地元の旅館とか宿に泊ってもらったり、新しいメニューのレストランを利用してもらい、地元経済にもいい効果があれば」
■うどん一本に絞った新メニュー
12月19日は、リフトの救助訓練を実施。 そして、ゲレンデのレストランでは新メニューの試食会。 宿泊施設を経営・斉藤新悟さん: 「はい、普通(盛り)」 メニューを考えたのは地元で宿泊施設を営む斎藤新悟さん(39)です。 斉藤新悟さん: 「生まれ育ったところなので率直に寂しかったです。(営業断念を)聞いたときは、どうにかしなきゃいけないなと思いました」
斉藤さんはメニューを思い切って絞り込み、メインをうどんにしました。 かつおだしの効いたやさしい味―。 宿泊施設を経営・斉藤新悟さん: 「(メニューが)たくさんあると提供する時間が遅くなるので今回はうどん一本にしぼって、お客さまにストレスなく食事をしてもらいたい」
スキー場スタッフ: 「だしが効いてておいしいです。おいしいのでハマってくれると信じてます(笑)」 スキー場運営協議会・山口謙代表: 「いろいろ原価計算とかしたので、このクオリティーだったらいいんじゃないかな。(お客さんに)喜ばれると思います」
■「勝負」のシーズン
営業継続にこぎつけたものの実は運転資金が足りず協議会は再びクラウドファンディングで支援を募っています。目標は1800万円で、これまでに1500万円余りが集まっているそうです。 協議会は今シーズンを乗り切ることで、スキー場の可能性を示し、運営業者の誘致につなげたい考えです。
12月21日から「勝負」のシーズンに臨みます。 スキー場運営協議会・山口謙代表: 「今季乗り越えて次にどう、このビジネスを引き継いでいくかがポイントなので、乗鞍のポテンシャルがどれだけあるかを示せるか。入場者数や雰囲気、サービス、それが大きなカギだと思うので、何とか乗り切って次の未来に一歩進めたらな」
長野放送
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