1トンの闘牛同士が激突、観客興奮…新潟・小千谷で「牛の角突き」
国の重要無形民俗文化財「牛の角突き」の千秋楽が4日、新潟県小千谷市の小千谷闘牛場で行われた。約1トンの闘牛同士が激しく角をぶつけ合うと約1000人の観客から歓声が上がっていた。
秋晴れの下で16組が対戦し、地元住民をはじめ外国人客らが多く訪れた。およそ20年ぶりに訪れたという同市の主婦(76)は「牛が無心で闘う姿はかっこいい。素晴らしい文化なので多くの人に見てほしい」と興奮気味に話した。
2004年の中越地震を機に牛を飼い始めた東大東洋文化研究所教授で、小千谷闘牛振興協議会長の菅豊さん(61)は「集客は良かったが、闘牛の減少や、年齢の偏りなど課題もある」と指摘していた。
「牛の角突き」は同市と長岡市山古志地域(3日に千秋楽)で行われ、小千谷市は5月の初場所から千秋楽まで毎月開かれた。来年は5月に開幕する予定。