【今月行くべき展覧会】東京都現代美術館『MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ』
注目の展覧会を厳選してお届けする本企画。今回は『MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ』の見どころを紹介する 【写真】今月行くべき展覧会3選
『MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ』
「MOTアニュアル」は1999年から東京都現代美術館が開催してきた若手作家のグループ展シリーズである。19回目を迎える本展のテーマは「創造と生成のあいだ」。 美術家たちの想像力や手仕事が展開してきた「創造」と、いま注目を集めているAIなどによる「生成」。そのふたつを両睨みで捉えながら、活動を展開する11組の作家の多彩な試みを紹介する。 出展作家のひとり、やんツーは、自律型ドローイングマシーンや、パフォーマンスをChatGPTで言語化するような作品を展開してきたメディアアーティスト。最近では、テクノロジーの加速主義に抗うような《遅いミニ四駆》や重力発電装置なども発表し、テクノロジーの背後にある哲学や思想へ関心を開きながら作品を展開している。
Zombie Zoo Keeperはなんと2012年生まれ。8歳のときに自由研究として母親とNFTアートプロジェクトを始動し注目を集めた、現在10歳のアーティストだ。ほか、原初的な映像メディアと現代のテクノロジーを往来し、フィジカルとデジタルの関係性に着目した作品群を発表する後藤映則など、注目作家の作品が一堂に会する。 『MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ』 12月2日(土)~2024年3月3日(日) @東京都現代美術館 BY MASANOBU MATSUMOTO, EDITED BY T JAPAN