「もう自分に嘘はつけない」元警察官がカミングアウト 女性初の機動隊員のキャリア捨て選んだ道は…
SDGsについて考えるシリーズ「つなごう沖縄」。性別にとらわれないオーダースーツの店を営む、元警察官の女性を紹介します。 【写真を見る】「もう自分に嘘はつけない」元警察官がカミングアウト 女性初の機動隊員のキャリア捨て選んだ道は… 岸本哉子さん(43) 「こんにちは!オーダースーツ屋の岸本哉子と申します。世の中には、カミングアウトできず苦しんでいる人がまだまだ沢山いると思います。みなさんのすぐそばにも苦しんでる人がいるかもしれません。自分事としてとらえて欲しいです」 多様性ファッションショーという名のイベントに、恋愛相手の性別を問わない「パンセクシャル」として出演した那覇市出身の岸本哉子さん。 哉子さんは、去年オーダースーツの店「マイロ」を立ち上げました。 岸本哉子さん 「トランスジェンダーの方だったりとか、先ほどの方みたいにノンバイナリーの方。既製品が合わないって話も色々聞いていたので、これだったら、LGBTの方のお手伝いもできるし、1人で仕事もできるなって思って、オーダースーツを選びました」 ※ノンバイナリー・・自分の性自認を男性、女性どちらにも当てはめない考え 哉子さんは、14年前からパートナーの津波利奈さんと(38)お付き合いをしています。 岸本哉子さん 「(Q.第一印象は?)あ、こんな可愛い子がいるんだと思いました」 「(Q.どの辺が可愛い?)顔ですね(笑)」 津波利奈さん 「(Q.どんな所が好き?)やっぱり自分は、やっぱり全部ですね。会っていくうちに、もっと知りたいなと思って」 ふたりは、10年前から生活を共にしています。 岸本哉子さん 「結局、結婚というのがないじゃないですか、同性なので。なので、ある意味プロポーズじゃないんですけど、住所とか変更するじゃないですか、その日を2人のなかでは、結婚。ある意味の記念日として、その日から一緒に住み始めました」 現在、同性婚は30か国以上の国と地域で認められていて、先月、タイの下院で同性婚を認める法案が可決され、年内には成立する見込みです。さらに日本でも・・・ 同性同士の結婚を国が認めないのは、憲法に違反するとして、当事者が、国に損害賠償を求めた裁判で、札幌高裁は「違憲」と判断を下しました。 岸本哉子さん 「もし日本で同性婚が認められたら、いまのパートナーと結婚したいなっていうのが一番の夢です」 「(Q.なぜ結婚したい?)扶養にも入れられなかったし、彼女が病気のときも仕事休めないし、家族としてみんなと同じように生活したいなって思います」