コレを見たら1~2週間で初雪!冬の訪れを告げる風物詩は9月に出現…!?北海道の冬あるあるに驚き【漫画の作者に聞く】
最北端の地、北海道・稚内へ、川崎生まれ横浜育ちの都会っ子学生が就職を機に移住! 電子書籍として発売中の「しろまる最北日記 横浜から稚内へ就職したとある会社員の、愛すべき最果て移住生活」は、作者が実体験を元にした“北海道あるある”をお届けする漫画。WEBニュースサイト・ウォーカープラスで連載され反響を呼んだ“移住体験コミック”だ。 【漫画の本編を読む】北海道の冬の暮らしあるある 本記事では、同書籍から一部抜粋したエピソード「冬」について、漫画に込めた思いなどを聞いてみた。 ■北海道の冬 北海道に冬の訪れを告げるのが「雪虫」。アブラムシの一種で、飛ぶ姿が雪のように見えることからそう呼ばれる。北海道では雪虫が飛んでから1~2週間で初雪が降ると言われる。 冬が近づいたある日、給与明細を見るとボーナス?が振り込まれていることに気づいた。これは燃料手当と呼ばれるもので、暖房費用の補助として支払われる。 北海道の冬といっても場所によって傾向がある。一般的に雪が多いのは日本海側、気温が低くなりやすいのは内陸部。北に行くほど雪が多くて寒いという訳ではない。稚内は最北端だが気温の低さは中堅レベルに過ぎない。 雪の降り方も異なる。内陸部の雪は深々と降り積もるが、稚内など風が強い沿岸地域では吹雪となって横から襲ってくる! 「今年の雪って少なくない?」「後でいっぱい降るよ」。北海道の人は、冬に降る雪の量が必ず一定になると信じているように話す。ワンシーズンの降雪量を帳尻合わせする〝雪の神〟を崇拝しているのだろうか。 雪の日の朝、車の雪をしっかり落とさないと、信号で止まった時などに屋根からフロントガラスに雪が落ちて前が見えないなんてことも。除雪や渋滞など、冬の外出時はいつも以上に時間がかかる。除雪は雪国民の〝身だしなみ〟。冬場は時間と心に余裕を! ■初めて雪虫を見たのは9月半ばごろ 作者が雪虫を初めて見たのは、学生時代に知床でアルバイトをしていたとき。「最初『鬱陶しい虫が飛んでる』くらいにしか捉えていませんでしたが、同僚から雪虫について教えてもらい、存在を知りました。だいたい9月半ばごろの出来事で『もう雪が降るの?』と驚いた記憶があります」 気になる燃料手当については、「私は支給されている手当で足りていますが、周りの人の話を聞く限り『足りない』が大多数のようです。会社によってはまったく出ないところも少なくないので『ないよりはマシ』くらいの存在」だとか。 ■除雪が大変で、きれいな雪景色を楽しめなくなった 北海道で暮らし始めてみて「やはり、きれいな雪景色を楽しめたのは移住前だけですね。雪かきの大変さや交通障害を肌で感じると手放しに降雪を喜べなくなりました。ただでさえ積もっているときに追加の大雪予報が出ると『もうやめて…』となります。野生動物についても似たような感じですね。最初はキツネにもシカにも『かわいい!』という感情を抱いていましたが、今となると、不用意に飛び出してくる奴らはもはやドライバーの『敵』です」 移住する前、稚内の冬の厳しさについて自身の中でハードルを上げまくっていたという。「そのため想像よりは順応できました。雪の少ない道東や本州に行くと、路面が見えているだけてテンションが上がります」 ※漫画を含め、内容はあくまで作者の体験によるものです。同じ道内でも地方によって状況が変わる場合がありますのでご了承ください。