BL東京開幕5連勝にも「もっともっと」、指揮官はリーチのリーダーシップを称賛
5連勝発進の要因はFLシャノン・フリゼルとSOモウンガ、オールブラックス勢の加入だけではないと指揮官は語った。 「彼らが連勝の要因なのかよく質問を受けるが、自分はこれまでの5年間でしっかり基礎・土台を作ってきたからこその結果だと思っている。しっかりビジョンを持ってモウンガ、フリゼルのふたりを獲得した判断によって、こういう結果につながっている。ふたりが加わった時にチームの基礎がしっかりできているので、彼らのベストをしっかり引き出せていると思うし、彼らはふたりだけでチームをリードする必要がない。彼らは経験豊富、100%準備するといういい習慣を持っている選手。その重要な習慣をチームにもたらしてくれているし、逆に自分たちは彼らにより良くプレーできるようなチャンス・環境を与えられていると思う。彼らは力強い助けになっている」 リーチのリーダーシップも称賛した。 「リーチのリーダーシップは素晴らしいし、彼をサポートするリーダー陣の原田も貪欲に学ぼうとしていて素晴らしい。リーチは勝ちたいという強い気持ちを持っているだけではなく、そのために文化を植え付けようと強い意志を持っている」 中断前にトヨタヴェルブリッツ戦が控える。 「今週のトヨタ戦はバイウィーク明けの試合なので、新たな姿を見せたい。トヨタ戦のみに集中しているし、すごく楽しみなチャレンジ」 トヨタV戦後には1か月強の中断期間が待っている。 「2月の中断期間に自分たちのやることはここまでのラグビーを振り返る、選手たちをリフレッシュさせる、コーチたちはしっかり時間を費やして準備すること。リコー(ブラックラムズ東京)とのプレマッチも予定している。試合に出続けた選手もここまで出場機会がなかった選手も全員が準備できるようにして、重要な後半戦へしっかりいいスタートを切られるよう準備したい。しっかり準備して(横浜)キヤノン(イーグルス)戦を迎えたい」 定例会見には荒岡義和社長も出席。5連勝スタートを喜びつつ、事業面の話をした。 「ここまで5連勝、調べたら12シーズンぶりのこと。勝ったり負けたりしながら、最後連勝して追い上げていくシーズンが2シーズンとは続いたので、今季はチーム状態をどう維持していけるか楽しみにしている。 ホストゲーム3試合を経て、事業面はどうか。第5節までに『NTTリーグワン2023-24』の平均入場者数は1万325人で前年比180%。私どもはホスト3試合で9792名、昨季160%以上という数字になっている。事業側としてはもっと爆発的に増やしたいと思っている。目標平均入場者数の8000名はクリアしているが、なかなかシビアな数字を突き付けられていると思うが、これは時間をかけて増やしていきたい。グッズの売り上げは、第5節終了時で昨季シーズンの売り上げに等しい数字となっている。今季よりジャージのデザインを変えてレプリカが売れているのと、スター選手が来てタオルが売れているのが要因。ファンクラブの会員も昨季7400名から今季はすでに1万超えた。着実に興味を持っていただき、応援しようという人が増えている。協賛会社は100社から120社に増え、東芝を除いた売り上げも昨季の2億円から、目標である2.5億円を超えた。TOKYO MXさんとも契約し、今後どう伸びていくか、期待している」 果たして、BL東京は6連勝で中断期間を迎えるのか。1月27日(土)・豊田スタジアムでの『NTTリーグワン2023-24』第6節・トヨタV戦を経て、2月24日(土)・秩父宮ラグビー場での第7節・横浜キヤノンイーグルスまで1か月強の中断期間に入る。トヨタV戦のチケットは発売中、横浜E戦のチケットは2月2日(金)一般発売。トヨタ戦の模様はBS日テレにて生中継。 取材・文:碧山緒里摩