〈東京15区補選・女帝の面目丸つぶれか?〉学歴詐称疑惑、つばさの党の「凸」で大苦戦中の小池百合子都知事に手を差し伸べた「自民党大物議員」の名前
4月28日に投開票される東京15区補選。自民、公明が候補者を擁立しなかったなか、小池百合子東京都知事が擁立した乙武洋匡氏が各社の情勢調査で、まさかの大苦戦を強いられている。政治団体「つばさの党」が乙武氏陣営に「凸」と称して妨害行為を繰り返していることも悩みの種となっており、7月の東京都知事選を前に小池氏の焦りは増すばかりだ。 (画像)約40年前、若かりし頃の小池百合子知事。1982年発売の著書『振り袖、ピラミッドを登る』は現在、6万円超の値段で取引されている
小池氏自ら「ウグイス嬢」となり「ゲリラ戦」
「私、小池百合子とともに、候補者本人、乙武洋匡。この車からみなさま方にお願いでございます」 選挙戦も折り返しを過ぎた4月23日、小池氏自らが「ウグイス嬢」となって選挙カーから乙武氏への支持を呼びかけた。 その1、2日前から各社で相次いで報じられた情勢調査は衝撃的なものだった。 「いずれも、立憲の酒井菜摘氏が1番手。2番手として最も多く名前が挙がっていたのは維新の金澤結衣氏でした。そして、その後に日本保守党の飯山陽氏や乙武氏、須藤元気氏らが団子状態で続く、という傾向がおおむね共通しており、『小池氏が擁立した乙武氏が3位以下では、目も当てられない』と永田町がざわつきました」(全国紙政治部記者) 乙武氏の過去の女性問題に加え、最近では小池氏の学歴詐称疑惑も再燃。自民、公明の推薦を受けない事態となったことも小池氏にとっては誤算だった。さらに、各陣営に「凸」と称して妨害行為を繰り返しているつばさの党の存在も、小池氏の悩みの種になっているようだ。 「選挙戦が始まった序盤から、演説中の小池氏が学歴詐称疑惑についてマイクでヤジを飛ばされる妨害を受け、乙武陣営はすぐに警察側に対処を要請。その後、小池氏の街頭演説の日程については事前のアナウンスをしなくなりました。 現在は陣営スタッフが当日に地図を見ながら、その日の行き先を決めています。つばさの党は車を数台用意し、東京15区内を走って各陣営の選挙カーを探し回っているので、乙武陣営も小池氏を守るために、『ゲリラ戦』をするしかないのです」(同) これまでの選挙では知名度の高い小池氏が街頭演説を告知すれば、大勢の聴衆が集まっていたが、それもできなくなってしまったのだ。 さらに、4月21日に投開票された目黒区長選でも、都民ファーストが推薦した候補者が現職に敗北。東京都内の各自治体に自身の息のかかった首長を置いておきたい小池氏としては、手痛い負けとなった。