火野正平さん死去、75歳 個性的な役柄演じ独特の存在感で親しまれた元祖プレーボーイ
出版の際にはサンケイスポーツの取材に応じ「『女の敵』といわれ、仕事を1年以上干されたこともある。でも、それを含めて今の自分があると思う」とテレながら告白。その愛嬌あふれる人柄と存在感は、いつまでもファンの心に残るに違いない。
★NHK BSで24日追悼番組
訃報を受け、NHK BSでは24日正午から火野さんが出演してきた旅番組「にっぽん縦断 こころ旅」の追悼番組を放送すると発表。故人の腰痛が悪化して春の旅が中止になる前に撮影した「1240日目 熊本県芦北町」で旅の足跡を振り返る。また、同番組の過去回を再放送。20~22日午後5時から「蔵出しスペシャル」(2022年 佐賀県の旅 熊本県の旅/鹿児島県の旅)、25日午後5時から「クラシック2017 山形県山辺町」をそれぞれ放送する。
★いとうせいこう「心の中で叔父貴と…」
映画「新・麻雀放浪記3 死闘篇」で共演したタレント、いとうせいこう(63)はXで「心の中で叔父貴と呼んでいた。収録先の山荘で麻雀した時の緊張は忘れない」と追悼。映画「鬼平犯科帳 血闘」で共演した歌舞伎俳優、松本幸四郎は同シリーズのXで「無念です。たくさん泣きました」と悲痛な思いを吐露。親交のある俳優、小沢仁志(62)はインスタグラムで「『昭和のプレイボーイ』と呼ばれていたが、誰よりも穏やかで、優しく、艶やかな人だった」としのび、NHKの稲葉延雄会長も定例会見で「感謝の気持ちでいっぱいです」と悼んだ。
■火野 正平(ひの・しょうへい)
1949(昭和24)年5月30日生まれ。東京都出身。62年、フジテレビ系「少年探偵団」に子役としてデビュー。73年、NHK大河ドラマ「国盗り物語」で羽柴秀吉役を演じて話題に。74年の「俺の血は他人の血」で映画初主演。77年から歌手活動も開始。代表作はテレビ朝日系「新・必殺仕置人」やNHK連続テレビ小説「芋たこなんきん」、映画「終戦のエンペラー」など多数。今年8月の映画「ラストマイル」にも出演した。