“違法モペット”でデリバリーか……歩道乗り上げ、信号無視 危険な運転を追跡! 配達員は「自転車」と主張【#みんなのギモン】
■見た目での判断難しく…取り締まりは?
鈴江奈々アナウンサー 「こうした違法なモペットの取り締まりは難しいのでしょうか?」 小野解説委員 「警視庁などの方に聞いたところ、モペットなのか自転車なのか、見た目で確実に判断するのは難しいといいます。そのため声をかけて止まってもらって、車輪が自動で回転するのか、アクセルにあたるスロットルが付いているのかなどをチェックする必要があります」 森アナウンサー 「かなり取り締まりに手間がかかるわけですね」 小野解説委員 「問題は、本当は原付きバイクなのに自転車のように乗り回している人が多いということです」 「私たちが街で取材した映像では、横断歩道で歩行者と一緒になってモペットが渡っています。人が大勢歩いている繁華街の歩道で、人の間を縫うように走行しています。そして赤信号を無視して突っ込んで行っています」 鈴江アナウンサー 「結構スピードも出るでしょうし、重厚感のある乗り物なので、ぶつかった時危ないですよね」
■ネット販売では「自転車」表記も
森アナウンサー 「(モペットだと)分かって見ていても、自転車と区別がつかないですよね」 小野解説委員 「こうなっているのには理由があります。違法と分かってやっている人もいるんですが、原付きバイクと知らずに乗り回している人もいるんです。その理由は、販売方法にも問題があるためです」 「インターネットで買おうとすると、『アクセル付きフル電動自転車』などと紹介されていることが多いんですよ」 鈴江アナウンサー 「『自転車』と書かれているから、自転車が売られているのかなと思います」 小野解説委員 「確かに、よくある電動アシスト自転車かと思っちゃいますよね。さらに問題なのは注意書きです。『公道を走るには運転免許証が必要』『ナンバープレートが必要』『ウインカーなども取り付けが必要』といったとても大事なことが、小さく書かれています」 「ここに目がいかずに、パッと見て自転車だと思って買って乗り回す人がいるということなんです」 森アナウンサー 「これはあえて気付かせないようにしている風にも感じます。こうなってしまうとユーザー任せになって、かなり限界があるなと思います。対策はどんなことが必要ですか?」 小野解説委員 「モペットの安心安全な普及を目指す業界団体に聞きました。ナンバープレートの登録や自賠責保険への加入を確認してからでないと販売できないようにする、それがベストな方法だと話しています」 (5月3日「QUESTION!#みんなのギモン」より)
●あなたの身の回りの怒りやギモンをお寄せください。 お寄せいただいた情報をもとに日本テレビ報道局が調査・取材します。 #みんなのギモン https://www.ntv.co.jp/provideinformation/houdou.html