エヌビディア乱高下で議論が再燃、注目集まるAIラリーのスタミナ
エヌビディアの大手顧客であるマイクロソフトやメタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コム、アルファベットは、過去4四半期に合わせて1500億ドル以上の設備投資を実施した。その大部分はエヌビディアに注がれている。
これらの企業は今年も購入を続けると約束しただけでなく、その多くがさらに支出を増やす意向を示している。
2008年の金融危機以前にサブプライム住宅ローンの崩壊を予見し「世紀の空売り」を行ったことで知られるニューバーガー・バーマン・グループのスティーブ・アイズマン氏は、この支出見通しがエヌビディアの株価が上昇し続ける余地を十分に与えるとみている。
エヌビディア物語、まだ何年も続く-「世紀の空売り」のアイズマン氏
D.A.デビットソンのアナリスト、ギル・ルリア氏は、それほど確信してはいない。エヌビディアの投資判断を「ホールド」にしているウォール街でも数少ないアナリストの1人である同氏は、マイクロソフトやアマゾンのようなクラウドサービス提供者が今後1、2年は「飽くことのない意欲」を持ち続ける可能性が高いが、その後は不確実性が増すとみている。
さらに「これらの顧客は、さらなるデータセンター設備やデータセンターへの支出を正当化するために、非常に高い投資収益率を実現しなければならないだろう。それが実現するまでは、2026年以降のエヌビディアへの期待は非常に野心的なように見える」と述べた。
ガベリ・ファンズのポートフォリオマネジャー、ジョン・ベルトン氏は、顧客からの投資に対するリターンが不十分であることが、この先エヌビディアにとって問題になる可能性があると認めてはいるが、今すぐエヌビディア株を手放す理由はないとみている。
「長期的なダイナミクスを認識しており、それを注視しているが、ファンダメンタル面でこれほど強力なモメンタムを持つ銘柄を売却するつもりはない。短期的にはさらに状況が良くなると考えている」と続けた。