「何をしたいかが重要」進路に注目の悠仁さま、受験失敗を乗り越えた姉・佳子さまから学ぶこと
父・秋篠宮さまが語った長男の進路
《今は(略)進路実現に向けて努めつつ、学校行事を含め、残り少ない高校生活を大切にしたいと思います。今後も一つひとつ経験することを通して学びを深め、さまざまなことを吸収して、成長していきたいと思います》 悠仁さまは、18歳の誕生日前に発表した感想の中で、自分自身の進路についてこのように綴っている。父親の秋篠宮さまは、昨年の誕生日会見で、長男の進路について次のように語った。 「卒業して例えば大学に行くというときに、本人が何をしたいかということがやはり一番大事なのだと思います。そういうことができるような場所に行ってくれたらいいのではないかなと私は思います」 人生の大きな節目である進路の選択は、誰しも思い悩むところである。以前、この連載で紹介したとおり、佳子さまは'13年春、学習院大学に内部進学したが中退している。その後、姉の母校でもある国際基督教大学(ICU)にAO入試で合格し、入学した経緯がある。佳子さまは'14年12月29日、20歳の成年を迎える前に行われた記者会見で、 「学習院大学を退学した理由ですが、私は幼稚園から高校まで学習院に通っており、限られた一つの環境しか経験できていないと感じることが多くございました。そのため、中学のころから別の大学に行きたいと考えるようになり、受験いたしましたが不合格となったため、内部進学で学習院に進学いたしました」 と振り返っている。 ある大学を受験して不合格となった体験を持つ佳子さまなら、両親や友人たちとは異なる視点から有意義なアドバイスをしてくれそうだ。弟思いの佳子さまは、悠仁さまの進路をとても心配しているはずである。失敗を乗り越え、こうして立派に活躍している佳子さまから、悠仁さまはたくさんのものを吸収してほしい。 <文/江森敬治> えもり・けいじ 1956年生まれ。1980年、毎日新聞社に入社。社会部宮内庁担当記者、編集委員などを経て退社後、現在はジャーナリスト。著書に『秋篠宮』(小学館)、『美智子さまの気品』(主婦と生活社)など