瀧口麻衣アナ、来年スローガンは「独り立ち」 若手登竜門「NFL倶楽部」でオードリーに学ぶ
<情報最前線:エンタメ テレビ> なぎなた国体優勝の経歴を持つ日本テレビの新人、瀧口麻衣アナウンサー(24)が活躍の場を広げている。今秋から若手登竜門ともされる番組「オードリーのNFL倶楽部」新アシスタント、そして「news every.」の月曜、火曜担当キャスターに就任。このほど行ったインタビュー中には、同局を目指すきっかけにもなった藤井貴彦アナ(53)らがサプライズ登場するなど、多くの先輩に見守られながら大成を目指す。【松尾幸之介】 ★「1年あっという間」 大学生から社会人となり、懸命に駆け抜けた1年が終わろうとしている。瀧口アナは「あっという間でした」とうなずきつつ「どこまで成長できているかわからないですが、これからも目の前のことにがむしゃらに動いていきたいです。来年のスローガンですか? んー…後輩も入ってくるので『独り立ち』ですかね。怒られたことや注意されたことを受け止めて、2年目には頼っていただけるようなアナウンサーとして、立って歩いていけるようにしたいです」と笑った。 9月から着任した「オードリーのNFL倶楽部」は、今や局を代表する存在の水卜麻美アナ、岩田絵里奈アナらも若手時代に担当してきた。重圧を感じつつも、共演する百戦錬磨のオードリーの2人から日々学んでいるといい「アドリブ力は本当に勉強になります。2人は番組も絡めつつ、笑いも入れたコメントをバシッと言われている。私も収録で大笑いさせていただいているのですが、瞬発力だったり、いろんな引き出しを持たれているので、学ばさせていただいています」。 アナウンサーを目指したきっかけの1つとなった夕方の帯番組「news every.」への出演も始まった。24歳の等身大の目線でニュースを届けることを意識しているといい「自分の意見をしっかり持つことの重要性を感じています。ニュースをどうとらえて解釈するかで読み方も変わってきますし、軸をぶらさないように心がけています」と力を込めた。 ★国体少年女子で2冠 母が講師だった影響で4歳から、なぎなた一筋で育った。小学生の頃に高校3年時の18年に地元福井県での国体開催が決まり「周りからも『目指さない?』と言われて。何となく意識しちゃってました」。グングンと成長し、少年女子の演技競技、試合競技でともに優勝。福井県勢初の栄冠をもたらした。魅力には「相手を重んじる力がつくところ」といい、「相手がいることを意識してコートに立ちなさいといつも言われていました。相手が何を考えているのか。自然と観察する力はついていたのかもしれません」と話した。 初の上京生活も始まった。「少しずつ慣れてきました」としつつ「ビルが高いなとか、会社から見える夜景がきれいだなとか毎日感動しています。(大学時代を過ごした)京都や福井とはまた違った景色ですね。パンが好きなのでパン屋めぐりとかしてみたいなと思っています。でも同じくらい寝ることも好きなので結構休日は寝たりもしていますね(笑い)」。 ★帰るとすぐに見直し 今は自宅に帰るとすぐに出演番組を見直し、次回に生かしているという。報道からバラエティーまでの基礎を幅広く学びながら飛躍を誓う。「極めていきたいなと思いますし、もっと自分の引き出しや対応力をつけて、いろんなことを任されるアナウンサーになっていきたいです」。 ◆瀧口麻衣(たきぐち・まい)2000年(平12)7月22日生まれ、福井県出身。同志社女子大在学中はセントフォース関西所属や、多くの日テレアナも輩出している大阪・今宮戎神社の第70代福娘、一般公募で選ばれた東京五輪聖火ランナーとして地元福井県を走った経験も。24年日本テレビ入社。155センチ、B型。 ■尊敬先輩藤井アナのサプライズ登場に仰天 取材では思わぬサプライズも実現した。今年3月まで「news every.」メインキャスターを務めていた藤井貴彦アナが、現在出演する「news zero」の準備で偶然取材現場を通過。スタッフが呼び止め、瀧口アナとの対面が実現した。瀧口アナは新成人となって迎えた21年の1月11日。コロナ禍で相次いで中止となった成人式のニュース時に藤井アナが語った「世の中、思い通りにいかなくても、誰かの批判をするのではなく、誰かのために力を発揮できる強い大人でいてください」というメッセージに心を打たれてアナウンサーを目指した経緯があり、突然の登場に仰天。藤井アナは「頼もしい後輩が入ってきて良かったです。というものを記事にしてもらって…」と笑い「応援しています」とエールを送り、去っていった。 瀧口アナは「今は藤井さんや(9月に卒業した)陣内さんの時代を受けて新しい番組を作っているところで、私が入った意味も考えるようにしています。後継者とは簡単には言えないですが、新生every.の中で私も頑張っていきたいです」と力を込めた。 また、「every.」の高橋雅昭チーフプロデューサーも現場に登場。現在メインキャスターの鈴江奈々アナに聞いたという瀧口アナ評を明かし「生放送でもバタバタしない落ち着きがあって、伸びしろがあると。僕から見ても物おじせずに話ができますし、意見を振られても自分の言葉で話せるので大したものです。謙虚に人の話を聞いてアナウンスについて勉強して、もっとたくさんの曜日に進出できるようになってほしい」と期待を込めた。