【福岡ボート(サマータイム)一般】井上一輝 続けなければ意味がない
<13日・福岡ボート・前検日> ブランクは関係ない。井上一輝(30)=大阪=は1年3カ月ぶりの福岡参戦だが、前回のその一戦は4着に敗れた準優以外はオール3連対の活躍。さらに当地はデビュー初Vの地でもある。「福岡はレースも調整も合うから大丈夫」と久しぶりの参戦にも腕を撫している。 前期(昨年11月~今年4月)は好調で勝率は7.01と自身初の7点台をマークした。「たまたまです。でも、半年間を通じて調子はずっと良かった」。かねてから「目標」だと話していた7点レーサーの称号を手にして、着実にステップアップを遂げている。 ただ、これは自らを引き上げるための第一段階。所属する大阪支部は、創成期から強豪を輩出し続け、現在もきら星のごとくスターがいる環境にあって、慢心は一切ない。「一度の7点台ぐらいでは何も目立たない。のし上がるためにはもっと上の成績が必要だし、(最低でも)これを続けなければ意味がない」 だからこそ重要なのが今期(5月~)。引き続き7点以上を稼ぐためにもスタートダッシュをかけたい。「最初が肝心だと思っていたので、期初めに相性のいい福岡で走れるのは大きいです」。機力も感触は良く、高温で回転不足を訴える選手が多かった中、「行き足は悪くない。このまま行けそう」とOKサイン。自らをさらなる高みに引き上げるべく、ドル箱水面で最高のスタートを切る。(森 大輔)