阪神・藤川監督 大山&佐藤輝に猛練習課す「主力になる選手に量を求める。強いチームはそうなんで」
阪神・藤川球児監督(44)が4日、大阪市内のホテルでトークショーに参加した後、春季キャンプで大山悠輔(30)、佐藤輝明(25)両内野手に猛練習を課す考えを示した。一塁と三塁を守る2人に対して、主力として1年間チームを引っ張るためにはキャンプでの練習量が必要と力説。評論家時代に他球団のキャンプを巡る中で実感したことも明かし、自覚を持ち練習に没頭する姿を求めた。 新年早々、藤川監督が主力に対して厳しい姿勢を打ち出した。大山、佐藤輝へ課したのはキャンプでの猛練習。「やっぱり一塁、三塁の選手というのはシーズン中に練習量が落ちるので、キャンプでは基礎練習をしっかりやってもらう」。1年間、主力としてチームを引っ張るためには練習量が重要と力説した。 「僕は主力になる選手に練習量を求める。強いチームはそうなんで」。きっかけは評論家時代。他球団のキャンプ地を巡る中、「主になる選手が一番練習する」と実感。中でも常勝ソフトバンクの印象は強烈で「チームの文化。タイガースの伝統としても重要」と根付かせることを決めた。 特守や特打、コーチが考案したメニューをこなすだけでは物足りない。「ティー、ロングティーにも率先して入って、若い選手が入るところがありませんというくらいになってもらいたい」。練習に明け暮れ、野球に没頭する姿勢にも高い次元を求めていく。 すでに打線の核と期待する大山には通達済み。「分かっています」という頼もしい返答に、「大山という選手の動かない心の強さをすごく信頼している」。もちろん大山だけではない。「坂本、中野、佐藤(輝)もそうだし、それで上の世代、梅野も黙ってないだろうし」。チームを公平に見ると強調すると同時に、互いに刺激し合い、切磋琢磨(せっさたくま)してレベルアップすることを期待している。 新指揮官として初めて迎えた新年。藤川監督は「(昨年との違いは)もうないね。自分の意思はない。自分がどうこうはない」と言い切った。感慨に浸ることはない。勝負の1年へ、藤川監督の覚悟も決まっている。