小池都知事、強まる3選出馬 有力候補者なく、野党模索
任期満了に伴う東京都知事選は7日で投開票まで3カ月となった。小池百合子知事は去就を明らかにしていないが、3選を目指して出馬するとの見方が強まっている。小池氏が都政継続の意向をにじませ、国政復帰の好機と捉えられた今月の衆院補欠選挙への出馬を事実上見送ったためだ。いまだ有力候補者の名乗りはなく、野党は共闘候補の選定を急いでいる。 かねて国政復帰の臆測が絶えない小池氏。3月に入り、永田町や都議会周辺では「衆院東京15区補選に電撃出馬して自民党入りし、今秋の総裁選を目指すのでは」とささやかれ始めた。小池氏と自民関係者が会談したとの情報もたびたび出回った。 出るのか、出ないのか―。3月28日の都議会定例会最終日。都は4人いる副知事の1人について、任期を1年以上残したまま交代させる人事案を提出し、同意を得た。副知事人事は特に知事の意向が色濃く反映される。知事が退任すればそろって辞職するケースが多く、任期満了を控えた時期の交代に「3期目に出るということ」(都政関係者)との受け止めが広がった。