「それでもやるしかない」落車、失格、交通事故… 苦難が続いた38歳の競輪選手がG3で嬉しい1着
四日市競輪のナイター「泗水杯争奪戦(GIII)」は8日、2日目を開催。4Rの選抜に出場した柴田洋輔(38歳・東京=92期)に話を聞いた。 9月の向日町記念3日目に落車した柴田洋輔は、復帰戦の青森記念3日目に痛恨の失格をしてしまった。さらに悪いことは重なるもので、「失格点を挽回するために、張り切って次の日に街道練習に行ったら、交通事故に遭いました」とのことで「体はボロボロです」と苦笑いを浮かべながら打ち明けた。 「それでもやるしかないので」と満身創痍で臨む今シリーズは、初日こそ展開も厳しく6着で一予敗退となったが、この日は山口多聞の突っ張り先行を渾身のハンドル投げでかわして白星ゲット。「まさか1着が取れるとは」と嬉しい誤算に表情が緩んだ。 「初めて多聞君に付いたけどすごかったです。ただ彼は直前まで自転車をいじっていたから、セッティングが出ていないのかなって。(本調子ではないなら)自分にもちょっとはチャンスがあると思って頑張りました。腰が痛くて仰向けで寝られないし、腰の痛みでいつも起きてしまう。体の感じも日によって全然違うので。そんな状態だけど、今やれることを精いっぱいやっていきます」 S級点確保のためには点数を1点近く上げたい状況で、3日目に特選へと上がれるのは非常に大きい。キツい体にムチを打って、残り2か月の勝負駆けに挑む。(netkeirin特派員)