プロレス界の大物マクマホン氏、米国の教育の責任を持つトップに
米教育長官に指名されたリンダ・マクマホン氏はトランプ次期大統領と20年の親交を持つプロレス界の大物だ。第1次トランプ政権で中小企業庁長官を務め、現在はトランプ氏の政権移行チームの共同委員長を務めている。 彼女は夫のビンス・マクマホン氏とともにトランプ氏の最初の大統領選挙と2度の再選挑戦を物心両面で支援した。そのためマクマホン夫妻は第2次トランプ政権の「パワーカップル」に挙げられる。6日にトランプ氏がフロリダで勝利宣言をする時にトランプ氏の家族とともに舞台に上がり自他ともに認める最側近であることを示した。 マクマホン夫妻は1980年にワールド・レスリング・エンターテインメント(WWE)を設立した。トランプ氏も夫妻との親密な関係からプロレスファンになったという。2007年にはトランプ氏とビンス氏がそれぞれレスラーを指定して代理戦を展開した「億万長者対決」はいまも広く知られる。この試合ではトランプ氏が出したレスラーが勝利しビンス氏がリング上でトランプ氏に髪を切られる罰を受けた。 リンダ氏はWWE最高経営責任者から退いた後、政界入門を夢見て2度上院議員に挑戦したが苦杯をなめた。2016年にマクマホン夫妻は大統領選挙に出馬したトランプ氏を後援してトランプ氏とさらに近づいた。初めての大統領選挙勝利後に中小企業庁長官に指名されたリンダ氏が2019年に政権を離れる時にトランプ氏は「彼女はスーパースターだった」と話した。 当初リンダ氏の経歴を考慮して商務長官指名が予想された。しかし競争が激しかったこのポストにハワード・ラトニック政権移行チーム共同委員長が起用され、教育部長官のポストを与えたという見方が出ている。ニューヨーク・タイムズは「リンダ氏の教育関連キャリアは2009年に1年間コネチカット教育委員会で働いたのがすべて」と指摘した。