センバツ高校野球 ナインの胃袋支える 常総学院、保護者が交代で炊き出し /茨城
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する常総学院(土浦市)は部員60人超の大所帯だ。寮生活を送る選手が大半で、食事のほとんどは学校側が用意するが、終日練習が続く週末や長期休み中などには、保護者が交代で炊き出しを行ったり、大量の差し入れをしたりして食欲旺盛なナインの胃袋を支えている。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 野球部のグラウンド脇にあるマネジャー室には、炊飯器やガス台などを備えた炊事場もある。朝から練習がある土日などには保護者がローテーションを組んで炊き出しを行い、ラーメンやカレーうどん、定食など、飽きのこない温かい料理を提供している。 16日はマネジャーの石川碧唯(あおい)さん(2年)の祖父・橋本継雄さん(75)が、地元土浦産の豚肉を使った自家製メンチカツ(1個あたり約100グラム)を約200個差し入れた。ガスボンベや業務用のフライヤーなどの機材も一緒に持参し、縁日顔負けの即席屋台を設置すると、その場で調理を開始した。選手らは炊きたてのご飯の上にアツアツのメンチカツが2個ずつ乗った「特製メンチカツ丼」を夢中でほおばった。 橋本さんは「選手たちに喜んでもらえれば作りがいがある。メンチカツパワーで甲子園でも頑張って」と笑顔でエールを送り、聖地での活躍を願った。【川島一輝】