請願を自作自演、市議に辞職勧告 千葉の維新系2人、争う方針
千葉市議会は17日、名義人の了解を得ない自作自演の請願を議会に提出したとして、会派「日本維新の会・無所属の会」に所属する桜井崇市議(58)と大平真弘市議(37)に対する辞職勧告決議を、全会一致で可決した。法的拘束力はない。2人は報道陣の取材に、事実関係を争う考えを示した。 【写真】市民の請願を自作自演、維新系市議2人「提出の締め切りに間に合わせるため」
決議は、桜井氏が請願の名義人から権限を得ずに署名し、大平氏は名義人の意思を確認せず本文を作ったと指摘。「請願制度は間接民主制を補完し、行政に対する住民の意見表明を保障するもの。社会の信頼を失墜させ、悪質極まりない」と批判した。自民党や立憲民主党の会派が連名で提出した。 本会議後、桜井氏は「(名義人の)代理で署名した。指摘は当たらず、議員辞職に値するものではない」と主張。大平氏も対応を弁護士と協議するとした。 維新系会派の守屋聡幹事長(61)は本会議で「請願そのものがでたらめだった。会派を代表しておわびする」と述べた。 問題の請願は、市民グループ代表の名義で9月定例会に出されたが、無効となった。