娘(高1)の「おにぎり弁当」作りは夫の担当。気仙沼産の「瓶詰めの具」が大活躍【お米農家のヨメごはん】
稲刈りの片付けと、堆肥の仕込みの日々!
さて農作業の方は、稲刈りが終わっても引き続き忙しい日々が続いている。 稲刈りの片付けと並行して、堆肥の仕込みがこの時期の主な作業だ。 乾燥調製(刈り取った“籾=もみ”を乾燥させて、玄米にする作業)で、大量に出てくるのが籾殻(もみがら)。お米を守っている一番外側の皮の事だ。実はこの処理には、多くの農家が困っている。とにかく大量に排出されるのだ。 稲刈りの合間に乾燥調製をして、そこで大量に出る籾殻を、乾燥調整の作業の合間に田んぼにまきに行く。そういう流れが延々と続くので、稲刈りに集中できない。 これまでずっと、籾殻の一部を堆肥に熟成させて田んぼに散布していた。今年からは意を決して、全ての籾殻を堆肥にするべく籾殻置き場を増設した。 きちんとした設備は金銭的に苦しいので、自分の手で、できる範囲で無理なく。ホームセンターで購入した単管などを使って組み立てた。 このおかげで今年は、乾燥調製の合間に籾殻を処分するという工程がなくなった。 乾燥調製が終わってから、全ての籾殻を堆肥に仕込む。米糠(こめぬか)や、発酵を進めてくれる微生物を混ぜて熟成させる。 「混ぜて」と一言で片づけたが、大量なので手やスコップでかき混ぜるのは不可能。トラクターに取り付けた作業機で、何度か混ぜる。1カ月ほどたてば、良い堆肥になっているはず。 11月には、田んぼに散布できるでしょう!
濱田律子