闇バイトの勧誘手口とは「書類を回収する仕事…あなたも共犯です」
熊本朝日放送
「闇バイト」をめぐり、詐欺などの疑いで、熊本県菊池市の無職の男(26)が逮捕されました。 今年7月に熊本市中央区の女性(85)からキャッシュカードや現金などをだまし取った疑いです。 警察によると、電話で「お金」詐欺の受け子とみられ、警察の調べに対して、男は「SNSで見つけた闇バイトに連絡した」と話しているということです。 闇バイトをめぐっては、11月に入り、SNSなどで犯行の実行役を勧誘した疑いで、指定暴力団道仁会系組幹部の男などが逮捕され、道仁会本部の事務所で家宅捜索が行われています。 警察は、今回逮捕された男の認否を明らかにしておらず、今回の事件との関連性も含めて調べを進めています。 【解説】 広がる闇バイト。実際に熊本県内で起きた勧誘の手口を熊本県警の資料をもとに再現すると― 「企業秘密を扱うので秘匿性の高いアプリで連絡をとらせてください」 勧誘役は、歴史上の人物や漫画やアニメのキャラクターの名をかたることが多いそうです。 流れに任せて個人情報などを伝えると― 「契約書類を回収するお仕事、来週行けますか」 早速仕事の依頼が入ります。 申込者が「危険な仕事ですか?受け子というやつですか?」と尋ねると 「そうです。万が一捕まってもバックアップしますので、黙秘すれば、すぐに釈放されますよ」 隠すことなく犯罪であることを明かします。危険を感じた申込者が、仕事を断る旨の申し出をすると― 「困りますよ。ここまで来た以上あなたも共犯です。無理なら警察に通報して賠償金も払ってもらいます」などと脅されます。 さらに送られてきたメッセージには「いい家に住んでいるじゃないですか。家族は大事にしてくださいね」と、自宅を撮影したと思われる写真が送られてきたそうです。 警察は、このような「闇バイト」に申し込んでしまった人などについては、警察署に相談をするように呼び掛けています。