平塚のギャラリーカフェがリニューアル 「巨匠たちの名画」テーマの展示も
平塚のギャラリーカフェ「嬉々(キキ)!!CREATIVE GALLERY & CAFE」(平塚市明石町、TEL 0463-59-9974)が12月3日にリニューアルした。現在、記念企画「巨匠たちのあの名画を僕が描いたらこうなった!」展を開いている。(湘南経済新聞) 【写真】巨匠の作品をモチーフに障害を持つアトリエメンバーが描いた絵画の一部 2022年4月に開設された同施設は、障害のあるアーティストがクリエーティブ活動を行うアトリエ兼福祉施設。現在、約100人のアーティストが登録し、スタジオとギャラリーの2カ所で制作活動に取り組む。 カフェでは接客から調理、コーヒーの抽出までを障害のあるメンバーが担当する。アトリエの活動で生まれた作品は、プロダクトデザインやパッケージデザインとしてアートを使いたい企業へのイラストライセンス許諾事業も行い、ライセンス使用料はアーティストに還元されるという。 同施設を経営するジョイン・クリエイティブマネジメントの北澤桃子社長は「障害のあるメンバーにできること得意なことは千差万別で、カフェでの仕事は業務を細分化することによりメンバーによる運営を可能にしている。人と接するのが得意な人は接客を、印を付けた目盛りで材料を量る人、パンケーキの焼き色を見極めて上手に焼ける人、コーヒー豆をひいたりいれたりするなど、流れの手順を追ってするのが得意な人など、それぞれがやりたいこととできることを細かく分けて担当している」と話す。 「リニューアルを飾るのは『巨匠たちのあの名画を僕が描いたらこうなった!』展。没後70年が経過した有名なパブリックドメイン名画にインスピレーションを受けた作品約150点を展示している。多数ある作品はどれも描いた人の個性があふれる見応えある内容となっている」と話す。 同施設所属アーティストの作品約120点に加え、障害の有無を超えて一般公募で集まった約30点も同時展示。「アーティストや特別支援学校の生徒、絵が好きでテーマに興味を持った方など、さまざまな人が参加し、街なかのカフェとしても、アートギャラリーとしても、誰もがわくわくできるスペースにしていきたい」と北澤さん。 営業時間は10時30分~15時30分。日曜・祝日・月曜定休(第1・第3土曜は営業)。展示企画は1月31日まで(最終日は15時まで)。
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