フィアット グランデパンダが世界初公開、新世代のグローバルシティカー
初代パンダを彷彿とさせるユニークなコンパクトさ
2024年7月10日(現地時間)、フィアットはイタリア・トリノのフィアットリンゴットビルで創立125周年記念イベント「Smiling to the future」を開催し、その中で新型コンパクトSUV「グランデパンダ(Grande Panda)」を初公開した。「グランデパンダ」はフィアット125周年を記念した新時代のグローバルモデルとして2024年6月に一部の画像が公開されていたが、いよいよ世界市場に投入されることになる。 【写真はこちら】リンゴットの「ラピスタ500」トラックの形状を盛り込んだユニークなデザインのインテリア。 (全14枚)
2024年6月に3点の外観画像とともに先行公開された「グランデパンダ」は、新しい時代のコンパクトモデル。1980年に登場したアイコニックな初代パンダにインスパイアされ、シンプルかつ包括的で、家族5人が快適に乗れる、象徴的で手頃な価格の新世代のグローバルシティカーを目指す。 ボディサイズは初代パンダより大きくなっているが、全長3.99m、全高1.57m、全幅1.76mと扱いやすいコンパクトなサイズでありながら、大人5人のスペースと361Lのトランク容量を確保している。 エクステリアは、ピクセル風にデザインされた個性的なフロントまわり、シルバーのスキッドプレート、光沢のあるブラック仕上げのピラー、プライバシーウィンドウ、17インチのダイヤモンドカット合金ホイールなどにより、柔らかく大胆な「イタリアらしい個性」を強調。 インテリアには、ダッシュボード、10インチクラスター、ポリカーボネート フレームは、リンゴットの「ラピスタ500」トラックの形状を彷彿とさせるユニークなデザインが施されている。 また、インテリアでもスペースの最適化に注意が払われており、たとえば、ダッシュボードには13Lの収納スペースが設けられている。
電動バージョンとハイブリッドバージョンを設定
パワートレーンは電動バージョンとハイブリッドバージョンを設定。電動バージョンは44kWhのバッテリーと83kWの電気モーターを搭載。WLTP 複合サイクルで312km(195マイル)を超える走行距離を実現し、市街地での日常使用にも週末の旅行にも最適な車両となる。 注目は革新的なソリューションのひとつとされる「スパイラル充電ケーブル」。電動バージョンは最大7kWの交流で動作する統合充電ケーブルを搭載するが、このケーブルはボンネットの下のハウジングにスパイラル状に収まっていて、充電時はケーブルを取り出して充電ステーションに接続、終了後はすっきりとハウジングに戻るように設計されている。 新世代のグローバルシティカーにとって、手頃な価格は重要なポイントで、グランデパンダの価格は、完全電動バージョンで2万2000ポンド(約450万円)、ハイブリッドバージョンで2万ポンド(約410万円)から始まると予想されている。 なお、このグランデパンダは、世界中で生産可能なグローバルプラットフォームを採用し、さまざまなパワーユニットを搭載してグローバルに展開していくとしている。
Webモーターマガジン