小泉進次郎“カンペ読みすぎ演説会”に自民関係者も苦笑…際立った総理としての“自信のなさ”
9月12日、自民党総裁選の届出が締め切られ、過去最多の9人が立候補した。 届出後、自民党本部で9人による演説会が行われた。なかでも注目されたのは、やはり世論調査で党員の支持率がトップだった小泉進次郎元環境相である。 「演説会の順番はくじ引きで4番に決まりました。出陣式では、中高時代に野球に打ち込んだことから『4番を打ったことのない私に、4番を与えていただきました。迷ったらフルスイング。4番バッター、頑張ってまいります』と推薦人たちと気勢をあげましたが、肝心の演説会では『これからの本格論戦に耐えられるのか?』と不安を残す結果になりました」(政治担当記者) 何が心配のタネになったのか。自民党議員秘書が苦笑混じりに教えてくれた。 「原稿に目を落とす回数がとても多かったんです。小泉さんは雑談のなかでの切り返しは天才的に上手なのですが、政策や法律がからむ論戦では、言い淀んだり『小泉構文』と呼ばれる同じ表現の繰り返しがあったりします。総裁選でそれをやったら致命的です。そのため慎重を期して原稿を読むことになってしまうのです。それが『自信のなさ』を印象づけてしまうことになります」 6日の出馬宣言会見でも、小泉氏は用意していた原稿に何度も目を落としながら公約を説明していた。そのため「カンペ(カンニングペーパー)を読んでいるようだ」と言った批判があがった。自民党関係者はこう語る。 「『自分のプロフィールもカンペを読んでいた』という声も聞こえてきたほどです。本人も、なるべくカンペを読まないように努力はしているようですが、不安がまさって目を落としてしまうんです」 しかも、ほかの立候補者は国会審議などで論戦経験は豊富。石破茂元幹事長は原稿を記憶しているのか、終始、会場を睨みつけながら政策を語り、茂木敏充幹事長は「原稿を写真のように記憶している」と言われている。それゆえ、小泉氏の「カンペ読み」の稚拙さが際立ってしまうのだ。 Xでは《カンペ進次郎》《カンペ小泉》などの言葉が並び、《生放送とカンペがない状況だと小泉さんきついな》などツッコミが殺到していた。 ちなみに、環境相時代の2019年9月には、小泉氏はニューヨークでおこなわれた国連の温暖化対策サミットに出席している。その際に、環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんの演説を聴き「いちばん(心に)響いた。紙は持っていたけど、ほとんど目を通していない、自分の言葉で言う。目に力があるし、腹の底から思っているってわかるじゃないですか」と語ったことを、NHKが報じている。 腹の底から思っていることを伝えてほしいものだが……。