ウルブズへ加入したランドル「王座を勝ち取りたい。今回の移籍はパーフェクトな機会」
■5年間在籍したニックスでリーグ有数のPFへ成長したベテラン
10月4日(現地時間3日、日付は以下同)。ミネソタ・ティンバーウルブズは、3日に正式に成立した3チーム間トレードで新加入した3選手の入団会見を行なった。 【動画】昨シーズンにランドルが見せたベストプレー集をチェック! ウルブズはオールスタービッグマンのカール・アンソニー・タウンズをニューヨーク・ニックス、2025年のドラフト2巡目指名権をシャーロット・ホーネッツへ手放し、ニックスからジュリアス・ランドル、ドンテ・ディビンチェンゾ、ケイタ・ベイツ・ジョップ、2025年のドラフト1巡目指名権(デトロイト・ピストンズ経由/条件付き)を獲得。 フリーエージェント(FA)として2019-20シーズンにニックスへ加入したランドルは、2020-21シーズンに平均24.1得点10.2リバウンド6.0アシストを残し、初のオールスターとオールNBAチーム入り、さらには最優秀躍進選手賞(MIP)に選ばれ、チームを8年ぶりのプレーオフへ導く立役者になった。 その後もチームの主軸として活躍し、在籍5シーズンで平均22.6得点9.9リバウンド4.7アシストを残し、オールスターに3度、オールNBAチームに2度も選ばれる実力者へと成長。 ニックスで新たに迎えるシーズンを楽しみにしていた29歳のパワーフォワード(PF)は、今回のトレードで新たな機会を楽しみにしていると切り替えていた。 「誰だって、自分が必要とされていると感じる場所にいたいものだ。僕はここがそうなんだと感じている。ここまで、僕は個人レベルで数多くのことを達成してきたけど、チャンピオンシップを勝ち取りたい。今回の移籍はパーフェクトな機会なんだ」 5シーズン在籍してきたニックスを離れ、ウルブズへやって来たランドルは、今回のトレードをこう話す。 「気分を一新してくれるものになった。この5年間で学んできたことすべてをこのチームにもたらし、彼らを助けることを楽しみにしている。僕はこのチームを助けたいんだ。チャンピオンシップ獲得を助けたい。重要なのはそこなんだ」 キャリア11年目を迎えるランドルは、ニューオーリンズ・ペリカンズ在籍時のアシスタントコーチ(AC)で、現在ウルブズで指揮を執るクリス・フィンチHC(ヘッドコーチ)の下、アンソニー・エドワーズ、ルディ・ゴベア、マイク・コンリー、ジェイデン・マクダニエルズと先発陣を形成する。 昨シーズンのウルブズは、ウェスタン・カンファレンス3位の56勝26敗を残し、2004年以来初、球団史上2度目のカンファレンス・ファイナル進出を果たしたリーグ有数のチーム。タウンズを失ったが、ランドルとともに即戦力ウイングのディビンチェンゾも獲得している。 昨シーズンのウルブズは、3ポイントシュート成功率でリーグ3位の38.7パーセントの高確率を残すも、平均試投32.7本は同23位、平均12.6本成功は同15位だった。今回のトレードで、そのチームへ昨シーズンに平均15.5得点3.7リバウンド2.7アシスト1.3スティールに3ポイント成功率40.1パーセントで平均3.5本も沈めたディビンチェンゾという新たなシューターが加わったことになる。 今後ウルブズは5日のロサンゼルス・レイカーズ戦からプレシーズンゲーム計5試合が組まれていて、23日にレイカーズとのレギュラーシーズン開幕戦が控えている。 開幕までの約3週間で、ランドルとディビンチェンゾ、ベイツ・ジョップがどこまでチームへなじむことができるか、注目していきたいところだ。
BASKETBALL KING