海を臨む公園にアートベンチ 奄美市 新たな住民憩いの場に 奄美中央RCが設置
鹿児島県奄美市名瀬の御殿浜公園で31日、奄美中央ロータリークラブ(RC、上堀内ちあき会長)が設置した石製アートベンチ3基のお披露目があった。会員や行政などの関係者約40人が出席。公園の新たな憩いの場となったベンチの完成を祝った。 奄美中央RCはロータリークラブ地区財団助成金を活用し、世界的な海洋汚染の拡大防止を願った「環境保全×アートプロジェクト」として、海を望む御殿浜公園内にベンチを設置。2月には、一村キッズクラブのメンバーらがベンチ周りを海をモチーフにクラッシュタイルで飾り付けた。 ベンチは背もたれ部分に、あまみ民話絵本「さるのいきぎも」のパネルがはめ込まれ、海洋環境保全を呼び掛ける標語があしらわれている。31日は清めばらいに続いて除幕式と記念撮影があり、最後は六調で締めくくった。 ベンチ周辺の土地は県が所有し、奄美市が管理している。今後は奄美中央RCが清掃など管理を行うという。出席した新川康枝・県大島支庁長は「この場所は世界に広がる港を望み、環境について考えるにも適している。地域住民の憩いの場として長く愛されるベンチになれば」とあいさつした。 ベンチ周りのタイル張りを体験した女児は「(ベンチの飾り付けは)魚やイカを作ってきれいにできた。公園に遊びに来た時の休憩に使いたい」と笑顔を見せた。