校則も授業も“生徒がつくる” 新しい学校づくりを試みる公立中学校を取材 その影響は?
■コミュニケーションが取りやすい環境づくり
また、この学校では生徒と教員がコミュニケーションを取りやすいようにと、職員室の真ん中に廊下が通っています。取材中も、生徒が教員に相談に来たり、楽しげに談笑する様子が見られました。 長嶺さん:自分は先生たちが生徒を受け入れるっていう心があったからこそ、ルールメイキング活動ができていると思っている。生徒の話を最初から一蹴するのではなくて、まずは話を聞いてくれて、そこから判断してくれるっていうことが、ルールメイキングが進んでいる秘けつなのではと思っています。 北隅さん:ルールメイキング活動も生徒だけが部屋にいて話しているんじゃなくて先生もいるし、実際ルールを変えるってなったらいろんな先生を呼んで私たちの考えを伝えて、逆に先生方の意見をもらってさらに修正していくっていうこともしているので、そういった生徒だけではない外との交流を持つっていうのがすごく重要だなっていうのを、実際経験することによって自分はすごく学んだし、将来仲間うちだけじゃなくて他の人とも話さないといけないと思うから、そういったところの練習にもなっていると思うからいい経験だと思う。
■生徒が見つけた“夢”
様々な活動を通し、経験を積んでいった生徒たち。取材をしていると、好きなことに挑戦できる環境だからこそ、夢が持てるようになったと話す生徒の姿が多く見られました。 森﨑さん:将来の夢は学校の先生になりたいと思っています。教えるのが好きってわけじゃないんですけど、よくしてもらったんですよ、小津中の先生に。自分の中で進路がすごく見えてきた感じがしてて、先生がいる中で話すのめっちゃ恥ずかしいんですけど(笑)