いまや貴重な“スポーツハッチバック”公道での印象は? 赤いアクセントがカッコいい! 25周年を記念した特別なVW「ポロGTI」は227台限定
リアルホットハッチらしさを感じられるシャープな走り
気になる「ポロGTI エディション25」の走りは、ドライビングを楽しませてくれる情熱に満ちあふれたものでした。
走行プログラムを「スポーツモード」に入れると排気音が一段と響きわたり、エンジンは高回転になればなるほどパワーが盛りあがる“アクセルを踏み込みたくなる”特性を有しています。 ハンドリングはスッと向きを変えるシャープな特性で峠道をキビキビと走れ、何よりタイヤがしっかりと路面をとらえる感覚があってドライバーとクルマの一体感が高く、ドライビングが楽しいのです。 見た目こそフツーのハッチバックながら、ステアリングを握ってみるとバリバリのスポーツカー……そんな体育会系のノリなのは、さすがは「GTI」のバッジを掲げるモデル。紛うことなきリアルホットハッチです。 気づけば、少し前までたくさん存在していたスポーツハッチバックも、今ではずいぶん減ってしまいました。プジョー「208」からは「GTi」が消え、ルノー「ルーテシア」からはスポーツバージョンの「ルノースポール」がなくなり、国産でも日産やホンダはMTのラインナップを廃止しています。 そんな状況にあって、今なお古典的なホットハッチとして存在する「ポロGTI」は、実に貴重な存在といえるでしょう。 * * * ちなみに「ポロGTI エディション25」は世界限定2500台で、日本で手に入れられるのはわずか227人だけ。性能や装備内容を考えれば割安感さえ感じさせるモデルだけに、今こそ思い切って憧れの「GTI」に手を伸ばすチャンスかもしれません。
工藤貴宏