赤字続きで名古屋市のリハビリ施設が一部閉鎖 利用者からは行き先が見つからず悲痛の声
リハビリで、少しずつ話せるようになった矢先…
また6年前に脳出血で倒れ、失語症になったという男性。 これまで数人のグループでリハビリを続け、少しずつ話せるようになってきたといいます。 Q.友達ができたりしましたか? 「年上の男が一人いる」(失語症でリハビリに通う男性) 「ここまで、自分から話をするようになったのが驚き。前までは、そんなことできなかったから」(『通所リハビリ』の利用者の妻) しかし、来月から通うことになった民間の施設では、1人で訓練を受けることになるため、不安を感じているそうです。 「グループレッスンではないが、一枠空いていたからそこに入った。リハビリセンターのようなリハビリは、できないけどと言われました。本人も体験はしたが、気が進まないと思う。でも選択肢がない。だからそこに行くことになります」(『通所リハビリ』の利用者の妻)
市民団体は1万3000筆以上の署名を提出
「できれば、この公の機関でリハビリができるようにしてほしい」(『通所リハビリ』の利用者の妻) 利用者や労働組合などで作る市民団体は「通所リハビリ」の継続や、今後の利用先の確保などを求め名古屋市に、合わせて1万3000筆以上の署名を提出しました。
利用者や家族の切実な訴えを受けて…
「言語訓練や、他の身体のリハビリの方たちもそうですが、この施設に通われている方々が、本当にここがいいと思って来てくださっていたのが、泣く泣く仕方なく諦めて他の施設に行かなければならないのは、とても残念なことだなと思います」(市民団体 加藤さゆりさん) 利用者や家族の切実な訴えを、名古屋市は、どうとらえているのでしょうか。 「1万3000筆の署名を受け取っておりますので、それは非常に重いものだと認識しています。名古屋市としては、行き場がなくなることは、一番避けないといけないと思っているので。運営している事業団と協力して、ケアマネージャーさんを通じて、施設の利用者の行き場がないことだけは、ないようにということを第一に考えて、対応を進めております」(名古屋市障害福祉部 小場谷光裕課長)