勝利した（左から）ベイリー、イヨ・スカイ、リア・リプリー、ビアンカ・ベレア、ナオミの女子ドリームチーム©AbemaTV,inc.

　WWEのPLE「サバイバーシリーズ：ウォーゲームス」（30日＝日本時間1日、カナダ・バンクーバー）で軍団対抗戦・女子ウォーゲームスが行われ、人気ユニット「ダメージCTRL」のイヨ・スカイが大活躍。女子ドリームチームを勝利に導いた。 　イヨはWWE女子タッグ王者ビアンカ・ベレア、前女子世界王者リア・リプリー、前WWE女子王者ベイリー、ナオミとドリームチームを結成。女子世界王者リブ・モーガン、WWE女子王者ナイア・ジャックス、MITB覇者ステファニー・ストラットン、ラケル・ロドリゲス、キャンディス・レラエの〝悪女王軍〟と激突した。 　金網に囲まれた2つのリングで、5対5で戦うウォーゲームスは反則OKの危険極まりない試合形式。序盤から竹刀、テーブル、パイプイス、鉄のトラッシュ缶になぜかトイレのフタなど凶器が飛び交う中、イヨは7人目でリングイン。紫と黄色にペイントした自身専用のトラッシュ缶をリング下から取り出して、金網の上に設置した。 　第3ブランドのNXT時代から、6度の女子ウォーゲームス戦にすべて出場している。この試合形式の〝スペシャリスト〟だけに、いきなりキャンディスにトップロープ上からミサイルキックを発射。ステファニーはスピーディーな動きで翻弄すると、ステファニー、キャンディスにイスを叩きつけた。 　 　敵チームのリブは、野球のバットを持ってリングイン。眼窩骨折から強行出場したリアは、防護マスクを脱ぎ捨て奮闘した。イヨは巨体のナイアを再びミサイルキックで吹っ飛ばす。10人が入り乱れる大激戦の中、「イヨ！　イヨ！」のチャントを浴びながら、〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟が金網の上に上がった。設置してあったパープルのトラッシュ缶を、リングを背にしてかぶると、何とムーンサルトアタックだ。目隠し状態のまま発射し、キャンディス、ラケルに味方のリアとベイリーの4人をまとめてなぎ倒した。 　同時にステファニーも金網上からスワントーンボム。驚異的なシーンに観衆は「ヤバすぎる！」の大チャントを送った。イヨは前代未聞の超絶技を見せた一方で、自身がユニットから追い出した因縁の相手ベイリーとは、カットの場面で激突してしまい、にらみ合う場面も。それでも、勝利のカギを握っていたのはやはりイヨだった。 　イヨが消火器を噴射して、リングが真っ白になって見えなくなると、リアがラケルを手錠でコーナーにつないでしまった。NXT時代に、ともにウォーゲームスを戦ったイヨとリアと抜群の連係で、ラケルを戦闘不能に。5対4の数的優位をつくり、最後はリアはリブを雪崩式リップタイド（変型ボム）でテーブル葬に処して、ドリームチームが勝利を飾った。 　歓喜のイヨはリアに抱き着くと、金網の上でもリアと肩を組んで勝利を祝った。今年も女子ウォーゲームスで〝主役〟の座を奪ったことは間違いない。 「WWEサバイバーシリーズ2024」は「ABEMA　PPV」で生中継された。