TKO木下、あわや特殊詐欺被害に... 素性分かって態度一変の「偽警察」
お笑いコンビ「TKO」の木下隆行さんが、特殊詐欺事件に巻き込まれたことを明かした。 【動画】緊迫感ある告白「私、特殊詐欺に遭いました」 ■警察名乗る男が「LINEやってますか」 木下さんは2024年10月30日に公開した動画で、冒頭から「私、特殊詐欺に遭いました」として頭を下げた。相方の木本武宏さんが「被害には遭ってないけども、危なかった」とすると、木下さんは「(詐欺には)『こういうパターンもあるんだ』という。注意喚起ではないですけど、ちょっと皆さん念頭に置いといていただきたいなと」と切り出した。 1週間ほど前の朝9時ごろ、木下さんの携帯電話に見知らぬ番号から電話がかかってきたという。寝ぼけたまま電話に出た木下さんは、「石川県警です」と名乗る相手から出頭を求められ、「何もないんだけど、(心臓が)バクバクして」と驚いた。 木下さんが仕事のため出頭はできないとすると、電話口の「石川県警のソガ」を名乗る人物に代わり、手順に従って行動をするよう求められた。困惑した木下さんが詳細を尋ねるも、「今から話すことは大きな事件なので、今のこの状況でお伝えすることはできない」と断られた。 「LINEやってますか」とIDの追加を求められ、当時の木下さんは「『コロナ以降ZOOMとかで(オンラインでの)会議が当たり前になって、出頭できへん人にはこういう形でやっていくんだ』っていうこと言われたら、それが今のやり方なんだ、って思っちゃうんですよ」と相手の話を鵜呑みにしてしまったと振り返った。 繰り返し出頭を求められた上で、代替案としてLINEで通話を提案されたことで「(出頭せず)このパターンで済むんだったらありがたい、というマインド」になってしまったという。
「あとは冤罪で捕まらないように」ですがる気持ちに
木本さんが「『取り調べたい』って言われた時に、(思い当たるトラブルの)候補があったのか?」とすると、木下さんは「全くないんですけど、この前俺ら石川行ってるやん」と仕事でちょうど石川県を訪れていたことで疑心暗鬼になってしまったとした。 LINEのビデオ通話で、白い壁を背景に警察官の格好をした「ソガ」を名乗る男が取り調べを始めた。ソガは木下さんに周囲をカメラで撮影させ、誰もいないことを確認した上で「ハシモトダイスケ」という男を知っているかと尋ねた。心当たりがないとした木下さんに、ハシモトは多額の詐欺によって捕まった容疑者で、家宅捜索をしたところ複数の銀行のキャッシュカードが見つかり、その一つが木下さん名義のものだったと語った。 木下さん名義の口座には9000万円が入金されていたとして「500万は凍結しましたけど8500万が行方不明なんです。木下さん知っていますか?」。木下さんが否定すると、総勢250人が絡んだ事件だと明かされた。 木下さんはパニック状態に陥るも、ソガの態度から「なるほど、向こうも俺寄りなんだ」と自分を疑っているわけではないと感じたという。 その上で、「じゃあ、あとは冤罪で捕まらないようにだけ(しましょう)。今、容疑者とされてるので」とさらなる協力を求められ、木下さんは「助けてください、お願いします」と、すがるような気持ちになったという。