「ナガマツ」ペア、涙のラストマッチで勝利 | S/Jリーグ秋田大会レビュー
バドミントンの国内最高峰リーグ「S/Jリーグ」は11月10日に秋田大会を行い、女子Sブロックでは、地元の北都銀行が岐阜Bluvicと対戦した。第1ダブルスには、日本A代表で長く活躍してきた松本麻佑/永原和可那の「ナガマツ」ペアを起用。この大会を最後にチームを離れる松本、今季で引退する永原が秋田で試合をする最後の機会だったが、福島由紀/川添麻依子に2-0で勝利を収めた。ともに170センチ台の世界でも珍しい長身ペア。2018年、19年の世界選手権を連覇したツインタワーの攻撃力を、存分に発揮。試合後は、場内から多くの拍手を受け、2人とも涙を流した。
永原は、大会終了後の場内インタビューで「今日が、ナガマツとして戦える最後の大会。秋田で一緒に戦えたことが本当に嬉しく、私にとって特別な1日になると思っていたし、絶対に皆さんの前で勝ちたいと思っていた。秋田の皆さんの声援を力に戦うことができたので、皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです」と長くナガマツペアの挑戦を後押ししてきた地元ファンに感謝を示した。また、松本も「今日は本当にいろいろな気持ちを抱えながら、このコートに立った。最高のナガマツの姿を皆さんにお見せできたのではないかと思って、今日は本当に幸せな日でした」と声を震わせながら、万感の思いを言葉にした。
北都銀行は、続くシングルスで、舛木さくらが古川佳奈に敗れたが、第2ダブルスで曽根夏姫/小松ゆいが清瀬璃子/平本梨々菜に勝利。2-1で勝利を収め、岐阜Bluvicの連勝をストップした。曽根は、試合後の場内インタビューで「ナガマツが最後に秋田で戦える舞台。負けて終わらせるわけにはいかないと思った」とかけていた思いを明かした。
女子BIPROGYが3連勝で抜け出す、NTT東日本は3連敗
S/Jリーグは、男女とも6チームずつSとJの2ブロックに分かれて総当たり1回戦を行い、ブロック上位2チームが優勝を競うTOP4トーナメントに進出する。また、ブロック最下位は順位決定戦を行い、敗れたチームは降格する。女子Sブロックは、リーグ連覇を狙うBIPROGYが2-1でNTT東日本に勝利。唯一の3連勝チームとなった。シングルスでは、昨年の全日本総合選手権を優勝した杉山薫が0-2で水井ひらりに敗れたが、第1、第2ダブルスで勝利を物にした。NTT東日本は悔しい3連敗となった。同ブロックは、BIPROGYが3連勝で抜け出し、初黒星の岐阜Bluvicが、北都銀行と2勝1敗で並ぶ形になった。TOP4進出争いは、混戦模様となりそうだ。