就任1週間足らずで市長殺害 暴力が蔓延するメキシコ都市
チルパンシンゴ、メキシコ、10月8日 (AP) ― メキシコ南部で太平洋に面するゲレロ州で10月6日、市長が就任後1週間もしないうちに殺害された。 チルパンシンゴ市のアレハンドロ・アルコス市長は9月30日、暴力が蔓延するチルパンシンゴ市の市長に就任したばかりだった。 どのくらい暴力が蔓延しているかといえば、国際的観光地アカプルコを擁するゲレロ州の州都でありながら、2023年にはギャングが市内でデモを行い、政府の装甲車両をハイジャックし、逮捕された容疑者の釈放と交換に警察官を人質にするくらい暴力がはびこっていた。 新市長殺害に関して、州検察当局は6日、アルコス市長の殺害を認める声明を出したが、詳細については明らかにしなかった。 メキシコでは、政治家をターゲットにした暴力は今に始まったことではない。ゲレロ州だけでも、6月2日の選挙を前に、少なくとも公職に立候補した6人が殺害された。 ちなみに、アルコス市長殺害の3日前には、市議会の新任秘書が殺害された。 チルパンシンゴ市では長年、2大麻薬密売組織が抗争を繰り返しており、数十件もの凄惨な殺害事件が発生した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)