青学大・佐々木泰、先制3ラン含む4安打6打点 初の連覇へ決勝の相手は早大「負けるわけにはいかない」【大学野球選手権】
◇15日 第73回全日本大学野球選手権・準決勝 青学大10―2天理大(神宮)=8回コールド 前年優勝の青学大(東都)が天理大(阪神)との準決勝を8回コールド勝ちし連覇に前進した。主将の佐々木泰内野手(4年・県岐阜商)が先制3ランなど4安打6打点。初の4強入りだった天理大は攻守でリズムをつかめなかった。早大(東京六)は東日本国際大(南東北)を延長10回タイブレークの4―3で振り切って、優勝した2015年以来の決勝進出を果たした。 主将が13安打10得点の大勝の先頭に立った。青学大は1回2死から一、二塁とし、佐々木が低めのスライダーをすくってライナーで左翼へ先制3ラン。3回は、バットを折りながらも左前に2点打。4回にも適時打を放って6打点を挙げた。 「きょうは野手の力が重要になると試合前にチームで話していた。先制点が欲しいところで、打ててよかった」。この大会初先発の3年生左腕の渡辺を援護した。 今春のリーグ戦は打率1割台と苦しんだが、優勝を決めた中大戦で今季1号の決勝3ラン。上り調子となり、この選手権は3試合で4割1分7厘、2本塁打、8打点。大学デビューで4本塁打を放ってベストナインも獲得した1年春を思い出させる勢いで、今秋ドラフトに向けて評価もV字回復だ。 主将の重責も背負う佐々木は「1年のときは、右も左も分からずやって、いい結果が出ただけ。今は必死にやっている中で、結果がついてきている」と充実度を強調した。 昨秋は神宮大会決勝で慶大に負けて4冠を逃した。再挑戦の今年は2冠目に王手。チームは選手権で5度の優勝を誇るが、連覇を狙った2006年は準優勝に終わった。初の連覇への相手は早大。「東都として、ライバルの六大学に負けるわけにはいかない。勝ちたい気持ちは誰にも負けない自信がある」。主将の言葉は力強かった。
中日スポーツ