「灰色のディジタル公衆電話でネット接続する」のはいまでもできるのか?
「灰色の公衆電話でネット接続する」際に必要なものと手順
灰色のディジタル公衆電話でネット接続する場合、2024年現在ではあまり手にすることがないような製品や専用サービスの契約が必要となります。 ■パソコンとモデム、電話線 公衆電話に持っていくノートパソコンと電話線を繋ぐモデムがまず必要です。またモデムと公衆電話を繋ぐための電話線も必要となります。この3つを揃えたうえで、公衆電話とパソコンをモデム及び電話線を介して接続することとなります。 ■ダイヤルアップ接続の契約 続いて公衆電話でのダイヤルアップ接続に対応している「ダイヤルアップ接続サービス」に加入する必要があります。筆者が確認した限り、公衆電話でのダイヤルアップ接続に対応しているサービスには「@nifty」が挙げられます。
ただし2024年1月からのNTTの設備変更に伴い、ダイヤルアップ接続の接続品質は「変わる」と明言されています。また2024年1月以降、INSネット「ディジタル通信モード」の終了に伴ってディジタル公衆電話でのデータ通信は地域ごとに段階的に終了しているのが現状です。
「灰色の公衆電話でネット接続する」のはいまでもできる?
結論から言えばINSネット「ディジタル通信モード」の終了に伴い、2024年1月以降、ディジタル公衆電話でのデータ通信は地域ごとに終了しています。 ただし「切替後のINSネット上のデータ通信(補完策)」(※2028年12月31日まで)がすでに提供されており、補完策を利用することで「灰色の公衆電話でのネット接続」は2024年8月現在でも可能です(※補完策は「利用する機器によっては通信に影響が発生する」とNTTが明言している点にご注意ください。確実で安定性が高い接続が保証されているものではありません)。 2024年8月現在、灰色の公衆電話でネット接続するのは「INSネット上のデータ通信の補完策」に依存しています、同サービスは新規申し込みを2024年8月31日に終了。2028年12月31日にサービス終了を予定しています。 つまり2024年8月現在から新規にダイヤルアップ接続の契約をし、公衆電話でネット接続するのはハードルが高い行為であるとは言えるでしょう。加えてサービス終了に向け、徐々にディジタル公衆電話の撤去などが進む可能性も高いです。 もしもお手元にモデムや電話線があり、ダイヤルアップ接続も可能な方はいまのうちに「グレーの公衆電話」で遊んでみるのも良いかもしれません。ただし補完策に依存した通信のため、通信できないトラブルなどが発生する可能性がある点はご留意ください。
オトナライフ