マネージャーが30人も交代で大丈夫…?個人事務所のタレントが抱える「重大&炎上リスク」の中身
“身内”に当たりが強い
8月末をもって若槻千夏(40)が23年間所属した「プラチナムプロダクション」を退所し、独立した。 若槻千夏の“叱責報道”も飛び出した、業界“弱者”であるマネージャーたちの「残酷物語」 「本人がトーク番組で明かしているように、23年間でマネージャーが30人も交代しています。トークの切れ味、頭の回転の速さなどは折り紙付きですが、″身内″に当たりが強いといわれている。独立後、新たに彼女につくスタッフが上手くマネジメントできるか心配ではありますね」(制作会社ディレクター) 元「SMAP」の香取慎吾(47)ら3人にテレビ出演させないよう圧力をかけた疑いがあるとして、’19年に公正取引委員会が旧ジャニーズ事務所を注意して以来、独立や移籍をする芸能人が増えている。 「内閣官房内閣審議官の新原浩朗氏(65)が、妻の菊池桃子(56)から相談を受けて、露骨に圧力をかける芸能プロダクションに目を光らせているのも大きいですね」(芸能プロ幹部) 事務所の後ろ盾やプッシュがなくてもスターになれるのなら喜ばしいことだが、キー局プロデューサーは「個人事務所のタレントにはリスクもある」と言う。 ◆独立による”自由”に伴う責任 「機嫌を損ねて独立されては困るので、芸能事務所は所属タレントの教育も、プライベート管理もしづらくなりました。それでも飛び出しているわけですから、相当に我が強いということ。衝突を覚悟しなければならない。最初から個人で活動している場合はもっと深刻。 周囲のスタッフたちはタレントに食わせてもらっているわけで、一切、モノが言えないケースが多い。暴言投稿で芸能活動休止に追い込まれたフワちゃん(30)が最たる例です。王様のような勘違い行動に拍車がかかりやすいうえに、不祥事を起こした際に″代打″を務めてくれるタレントもいない。違約金の支払い能力がないこともザラ。″大手事務所のタレントのほうが安心″という声が増えています」 吉本興業は年に一度、イベント会場に所属芸人を集め、大規模なコンプライアンス研修を実施。SNS運用などについても厳しく指導している。 「会社主導でSNSの指導まで行っているところは、吉本やインフルエンサー系の事務所以外、聞いたことがないですね。芸能事務所の多くが企業の規模で言えば中小零細。個別指導が精一杯でしょう。私のところは、プライベートに過度に干渉しない代わり、何かトラブルを起こした場合は即契約解除。違約金等も自分で払うよう強く伝えています。 ブログがメインだった頃は、投稿前にスタッフが閲覧してOKが出たものだけアップしていましたが、今はSNSの種類がものすごく増えていて、すべてをチェックするのは難しい。SNSの運用はタレント本人に任せている事務所が多いですね。不祥事の際のリスクもきちんと伝えるので、変な投稿や行動をするタレントは少ないですが……」(前出・芸能プロ幹部) 前出のキー局プロデューサーは「タレントを手厚くサポートできるスタッフに恵まれるかどうかが重要」と指摘する。 「不祥事を起こした際、タレントの才能を信じてフォローし、献身的に支えるスタッフがいれば再起は可能。実力と知名度があれば、Netflixなど復帰の道はいくらでもありますから」 自由には責任、そして覚悟が伴うということか。 『FRIDAY』9月27日・10月4日合併号より
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