うた絵本「いいこいいこ」出版記念でイベント 歌・絵を子育て母が共作
うた絵本「いいこいいこ」の出版記念イベントが12月21日、親子の子育てレンタルスペース「チョウタラの樹」(岡山市北区国体町)で開かれる。(岡山経済新聞) うた絵本は、歌に合わせて読む絵本。同作は、親子で歌いながら、「いいこ、いいこ」と互いに頭をなで、愛情を伝え合うことができる。 シンガー・ソングライターの沖瀬さやかさんは数年前から活動を始め、2023年、岡山市内に個人音楽スタジオを立ち上げた。オリジナル曲「秋時雨」がテレビニュース番組のエンディングテーマに起用される。2022年、第1子を出産し、0歳育児の際に、うた絵本と出合う。 イラストレーターのもとすだしょうさんは2021年に出産。妊娠8カ月から3年間で約170本のイラスト付きの日記を描きSNSで発信。2人は、「チョウタラの樹」で開かれる哲学カフェ「チヤの時間」で、子育て中の母として出会う。 沖瀬さんが今年3月にリトミックのユニット「チョウタランタンリトミック」を結成した際に、イメージイラストをもとすだしょうさんが描いた。絵の持つ温かみを感じ、絵本の構想を伝えたという。沖瀬さんは「0歳児の時、泣きやまない時もあり、どうしていいか分からない時にうた絵本に出合った。『いいこ、いいこ』『大好き』など直接的な表現は恥ずかしくて伝えられない人でも、絵本を通してだと伝えられる。うた絵本を一緒に読む時間は、私にとって心が満ち足りた瞬間だったので、多くの親子に伝えたいと思い絵本を作ることにした」と話す。 もとすだしょうさんは「ストーリーに沿ったイラストの構想は沖瀬さんにあった。多くの人にわが子を連想してもらいたいので、男の子とも女の子とも言えないイラストにした。子育て中はあっという間に過ぎていくが、成長といとおしさを実感する時間にしてほしい」と話す。 当日は2人のトークショー、沖瀬さんのミニライブ、もとすだしょうさんのデジタルライブペイントを行う。沖瀬さんはこれまで取り組んできた、友人などの1歳児の1年間の写真を見て個別に歌詞を書く「1歳ソング」も披露する。「今後は、2歳のイヤイヤ期を題材とした母親に寄り添えるような何かを提供したい」という。 開催時間は10時~12時。参加費は大人500円(未就学児無料)。うた絵本は、通常盤=1,900円、描き下ろし似顔絵などが付いた特典版=3,000円で販売する。
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