最注目女優・河合優実「ドリフ見て育った」表現力の原点と素顔「こういう人になりたい」影響を受けた大女優とは?
河合優実が大切にしている言葉
河合: 「希望は常に他人との係わりの中に在る」 河合: この言葉は、村上龍さんの『KYOKO』という小説の中で出会った言葉で、そこに出てくる1節なんですけど、何年か前に読書をしていて、気になったとこがあったら、たまに線を引いたりページを折っておいたりするんですけど、そういう中のひとつで。 人は1人で生きていないし、1人で生きていると思ってはいけないし、(私の)性格かもしれないんですけど、自分があんまり良い状態じゃない時にどんどん人に会わなくなっちゃったり、閉じこもってしまうことの方が多いので、そういう時に「いけない、いけない」と思って、こういう言葉(希望は常に他人との係わりの中に在る)を思い出したりしています。 1人の時間は必要なんだけど、最終的に本当に命に関わるくらい「孤独」って 結構追い詰められちゃうと思うので、人との関わりがどれだけ人間の希望になっているかを台本の外でも、自分の生活でも感じますね。 自分が役を演じる時に、その人の人間関係を紐解いていくためのキーワードになっているかもしれないです。 物語を順に追って、それを解釈する時に「この人物にとって希望ってこの人との出会いだったんだな」とか、「結末に向けて再生していけたのは人と出会えていたからだな」ということを解釈する時に、すごく頭の中に出てくる言葉です。 「人との関わりが、人生に希望を与えてくれる」。 それは共演した大先輩の女優の演技に対する真摯な姿勢からも実感したといいます。
大女優から学んだこと「私もこういう人になりたい」
河合: 倍賞千恵子さんは間違いなく、すごく心に残っていて、本当に何十年やられているのに、ずっとピュアな心を持ち続けてやっているんだなと思いました。 撮影でエキストラさんがお芝居をする時に、私たちは出番が終わっていたんですけど、その場面をジーっと見ていて、終わった時に拍手して「私もああいうふうにお芝居をしたいわ」っておっしゃったことがあって、それを見て本当にビックリしちゃって…。 「こんな心持ちを持っている大御所の女優さんがいるんだ」と思って、「こういう人になりたいな」と思ったし、撮影が終わる時もハグしてくれて、「あなたなら大丈夫よ」って言ってくれたのが嬉しかったですね。 大先輩、賠償さんの撮影現場での振る舞いに感銘を受けたという河合さん。 そんな河合さんが、これから挑戦してみたい役は? 河合: やったことがない役は基本的に何でもやってみたいですし、今23歳で高校生とか学生の役が多かったので、働いている人の役とか、また違う人生のステージにいる人をやってみたいです。 (『ノンストップ!』 2024年9月6日放送より)
ノンストップ!