中野英雄、バイク遍歴も語る! そして、ジープやハマーなどを経た現愛車にも迫った
よりハードなクルマへ
さて、ここで話をクルマに戻そう。 中野さんがメルセデス・ベンツ300TEからゲレンデヴァーゲン(メルセデス・ベンツGクラス)へと乗り継いだ頃の話だ(前編を参照)。 当時、フォーリングボーンズのメンバーとして親交を深めていた岩城滉一さんから、中野さんはこう言われる。「ゲレンデなんてチャラいクルマに乗るなよ、男は“ジープ”だろ」と。 「えー、そうなのかなぁ~って思ったけど、結局ゲレンデから白いジープ『ラングラー』に乗り換えました。その後、ジープに乗るといつも、『なんでゲレンデじゃダメなんだろう?』って、考えていたけど、岩城さんには言えませんでした(笑)」 それからしばらく、中野さんのカーライフがかなりハード系に(?)なったのは「岩城さんの影響です」と、中野さんは笑う。 「ジープの後はハマー『H2』に乗りました。後ろが荷台になったピックアップトラックで、白いボディカラーをマットブラックに塗り替えて。これが、やたらと警察に止められる(苦笑)。まわりからも“ガラが悪い”って言われて、さすがにすぐ乗り換えましたけど」 ハマーを手放したのをきっかけに、中野さんのクルマ選びは落ち着いてゆく。トヨタ「アルファード」やメルセデスのSUVなどを乗り継ぎ、現在の愛車はメルセデス・ベンツ「GLB」だ。 「自分なりにひと通りやり尽くして、とりあえず気が済んだという感じですかね。今では“乗りやすいのがいいや”と。カッコつけたり、走りを楽しんだりするのはバイクでいい、とも思いますし」 その言葉には、乗りモノ趣味を極めた者ならではの、ある種の“悟り”さえ感じられる。 果たして中野さんのカーライフ、次はどこへ向かうのだろうか。
【プロフィール】中野英雄(なかのひでお)
64年12月生まれ。京都府出身。85年、『劇男一世風靡』への勧誘を契機に芸能活動を開始。92年、ドラマ『愛という名のもとに』で“チョロ”と呼ばれる真面目な青年を演じて人気を集める。その後も映画『アウトレイジ』シリーズや『首領への道』などのVシネマや、テレビ番組などに出演。幅広く現在も活躍中だ。 文・河西啓介 写真・安井宏充(Weekend.) スタイリスト・堀直樹 ヘア&メイク・Ryo 編集・稲垣邦康(GQ) 車両協力・UEMATSU