タイヤ直撃で女児重体 車の所有者を逮捕 点検の不備で脱落か 父親「責任果たす日を願う」
STVニュース北海道
札幌市で去年11月、軽乗用車のタイヤが外れ4歳の女の子に直撃した事故で、警察は事故を起こした車の所有者の男を過失運転致傷などの疑いで逮捕しました。
(百瀬記者)「事故を起こした車の所有者の男が捜査員に連れられ、西警察署に入ります」 20日正午ごろ、うつむきながら警察署に入る男。 田中正満容疑者50歳です。 逮捕容疑のひとつは「過失運転致傷」。 ただ、田中容疑者はその事故の当時、運転はしていません。
2023年11月14日。 事故は札幌市西区平和の住宅街で起きました。 走行中の軽乗用車のタイヤが外れ、4歳の女の子に直撃するという衝撃の事故。 女の子は7か月経ったいまなお、意識は戻っていません。
これは事故発生直後の映像です。 画面左の白い車が事故を起こした車です。 周辺には消防隊や幼稚園の関係者なのか、かなり慌ただしい様子が映っていました。 (近隣住民)「救急車が2台来たり消防車が1台来たり、そのあと警察が何十人も来てはかっていた。どこからタイヤが外れたのか」 (幼稚園の保護者)「すごいびっくりして心臓が破裂する思い」
警察によりますと、当時女の子は父親と姉の3人で歩道を歩いていました。 そのおよそ70メートル先で、走行中の軽乗用車の左前のタイヤが外れ、女の子に直撃したのです。
(百瀬記者)「事故当時、車を運転していた男がうつむきながら西警察署に入ります」 軽乗用車を運転していた若本豊嗣容疑者50歳も20日に再逮捕。 容疑は車を不正に改造した道路運送車両法違反です。
女の子にタイヤが直撃という痛ましい事故。 しかし、若本容疑者はある異変を感じていました。 (百瀬記者)「事故直前、若本容疑者とみられる男は、この敷地でタイヤの状況を確認する様子が防犯カメラに映っていました。若本容疑者は事故前にハンドルにブレがあったと供述しているということです」 これは事故を起こすおよそ10分前の映像です。