山田洋次監督92歳、舞台『東京物語』の再演に向けて熱意語る 「もう一度新しい作品を作るつもりで」
映画監督・山田洋次監督(92)が2日、自身が脚本・演出を務める初春新派公演『東京物語』の初日会見に水谷八重子さん(84)や波乃久里子さん(78)らと登場。作品に対する思いを語りました。 山田洋次 92歳 歌舞伎座で初演出 下町の長屋暮らしから学ぶ現代に必要な賢い生活 初春新派公演『東京物語』は映画界の巨匠・小津安二郎監督の同名映画を、山田監督が脚本・演出を務め劇団新派により舞台化された作品。2012年、2013年と上演され、2020年にも再演される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により中止となっていました。 会見で山田監督は「今ね、小津安二郎の作品は静かなブームになっているような気がします」と明かすと「先日、あるフランス人に会ったら『フランス人のほとんどが小津を知っているんだよ』と言われた。それぐらいフランスでは小津さんの『東京物語』っていうのは高い評価を得ている作品で、世界の映画のトップの位置を占めている作品」と語りました。 さらに、再演に対して「もう一度新しい作品を作るつもりで、長い時間をかけて劇団員全員が本当に一生懸命この作品を初めて作るという勢いで稽古をして、今日にいたりました。一人でも多くの人が見に来てくれればいいなと思います」と語りました。 当初の予定ではこの日、劇場前で“鏡開き”を行う予定となっていましたが、能登半島地震による被害状況を鑑みて自粛。出演者たちによる挨拶と写真撮影会のみ実施されました。