渡辺明九段、5期ぶり4度目制覇へ「大舞台噛みしめて」 初V狙う広瀬章九段は「精一杯頑張りたい」将棋日本シリーズ決勝戦へ決意
将棋の日本シリーズJTプロ公式戦決勝(24日/東京都江東区・東京ビックサイト)で対戦する渡辺明九段(40)と広瀬章人九段(37)が、22日に東京都内で行われたトークイベントに出演した。 【映像】渡辺九段が決勝進出を決めた一局 5期ぶり通算4度目の優勝を目指す渡辺九段は、「JTプロ公式戦は、限られたトップ棋士しか参加できない棋戦。決勝戦をファイナリストとして戦えるということは本当に棋士冥利に尽きると思う。5年ぶりの大舞台を噛みしめて、5年分の思いを乗せて臨みたい」と意気込みを語った。 プロデビュー25年となった今年度は、伊藤園お~いお茶杯王位戦で藤井聡太王位(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)に挑戦。七番勝負は1勝4敗で敗退となったものの、約1年ぶりのタイトル戦線復帰でファンを沸かせた。さらに、2024年秋の褒章で紫綬褒章も受章。この決勝戦では難敵を破り、4回目となるJT杯を手中に収めたいところだ。 一方、初優勝を狙う広瀬九段は、2年連続9回目の出場の今期、初戦で丸山忠久九段に千日手指し直しの末に勝利。準決勝では、2連覇中だった藤井JT杯覇者を破り決勝戦への進出を決めた。 「準決勝では藤井JT杯覇者との対戦ということで、終局後は本当にいろいろな方から久しぶりにご連絡もいただいた。公開対局であることと、藤井聡太さんと対戦することの注目度の高さを改めて感じることとなった。あとひとつ頑張って、という声もいただいた」。 5年ぶりの決勝戦は、奇しくも前回と同カードに。広瀬九段は「(渡辺九段は)世代も近いし不思議な縁も感じる。私なりに精一杯みなさまに満足していただけるような将棋を指せるように頑張りたい」とし、静かに闘志を燃やしていた。 渡辺九段が4度目の優勝を果たすのか、勢いそのままに広瀬九段が栄冠をつかむのか。両者の戦いに注目が集まる。 (ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部